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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「彼女を見ればわかること」
彼女を見ればわかること [DVD]

1999年/アメリカ/監督・脚本:ロドリゴ・ガルシア/出演:グレン・クローズ、ホリー・ハンター、キャシー・ベイカー、キャリスタ・フロックハート、キャメロン・ディアス

5つのストーリーのオムニバス。女性の“孤独”をテーマにしてる作品。淡々と描かれていて、サラリとした話なんですが、その心情の揺れの大きさというのがすごく伝わってくる作品でした。
かなり豪華な女優陣のキャストで、皆様脚本に惹かれて是非演じたいと集まってこられたそうですが、それ、すっごい分かります。それだけ、脚本がすごいです。男性が書かれたというのが信じられません。女性というものをすごくよく理解されてますね。女の私でも、多分今の年齢だからこそここまで彼女たちの揺れが分かるんだと思いますもの。
3話目が、私としてはとても気になりました。あの年齢になったとき、何を思いながら生きるか・・・それは想像の範囲でしかないですが、これから年齢を重ねて先に待つものがああいう思いだとすると、切ないですね。
この作品は“女性”ならではの思いということでしたが、女性だけでなくて、人間というものは孤独を何度も乗り越えて生きていくものです。
孤独を癒すことを誰かに求める限り、永久に孤独であり続けるのかもしれません。
映画の主人公たちは、必死で自分なりに先へ進もうとしてます。だから、どんなに切ない物語でも、ラストには何だか優しい気持ちになってるんですね。
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「アメリカン・ヒストリーX」
アメリカン・ヒストリーX [DVD]

1998年/アメリカ/監督:トニー・ケイ/出演:エドワード・ノートン、エドワード・ファーロング、ビヴァリー・ダンジェロ、ジェニファー・リエン

暗い映画(しかもリアルそう)だというのは想像できたので、極力避けてきたのですが・・・ついに、見てしまいました。
父親を失った、ある事件をきっかけに、黒人差別のネオナチ集団に所属し、カリスマ的存在になっていくデレク。そんな兄に影響を受ける弟ダニーを語り手として物語は進みます。
デレクの理論は本当に怖かったです。怖いんですが、すごく引き込まれる。デレクは、そうすることが正論だと、真実だと、正義だと信じてる。
彼自身は残忍でも非道でもないのに、発する言葉は本当に恐ろしい。
黒人差別を、アメリカの“病巣”という表現をする意味が肌で感じられた作品でした。これ、そんなに前の作品ではないんですよねー
たった今、進行形なんですよねー・・・ 
ダニー役のエドワード・ファーロング(彼が日本で大ブレイクしたあのCMで、心をときめかしていた一人です、私も。笑)を久しぶりに観たんですが、彼は坊主頭が似合いますね。容貌が全開になるからかな。それにしても、やっぱり視線がすっごい色っぽいですね。ドキドキした~(笑)!
「ピーター・パン」
ピーター・パン コレクターズ・エディション

2003年/アメリカ/監督:P.J.ホーガン/出演:ジェレミー・サンプター、ジェイソン・アイザックス、オリビア・ウィリアムズ、レイチェル・ハード=ウッド

これ、本当映画館で観たかったんですよね~ でも当時は原稿とやら(笑)で忙しくて観に行く暇がなかったんです、確か。
「ネバーランド」はこの映画よりも後ですよね?
うん、後でよかったと思います。私は先にネバーランドを観てしまっていたので、今回のピーター・パンを観るにつれ、ネバーランドでのあの台詞この台詞が思い出されて、そっちで涙してましたもの。。あの、「妖精は・・」の台詞とか。あの台詞に作者のどんな思いが込められていたか、とかを思い出しながら、締め付けられそうに切なくなりました。
なんか、ピーター・パンの物語を純粋に楽しんでなかったような・・・
キャスト見て初めて気がつきましたけど、フックとウェンディーのパパって同じ方が演じていらっしゃったんですね。そういえば、原作でもパパそっくりっていう描写があったような、なかったような・・・ウロ覚えです。名作劇場でも見たはずなんですが。ディズニーでも観たんだけどな。
フック船長がすごくカッコ良かったです!!
でも、何と言ってもピーター・パンがえらくカッコよかったですね。何だよその王様ちっくな座り方はよ!視線がやたら色っぽかったです。自分の色気に気づいてない永遠の少年・・・はぅっ。
ウェンディーとの淡い恋が、くすぐったくて恥ずかしくて仕方ありませんでした。か、かわいいよ~~!あの無自覚さがたまらない!きゅん!

やー、面白かったです。楽しく観れました。

だが、やっぱり思い出されるのは「ネバーランド」。
もう一度観たいな、あれ。DVD欲しい。
あの映画はほんとう、手放しでオススメしますよ!!

私は、自分の中のネバーランドを失わないために、絵を描く。
「SAYURI」
SAYURI [DVD]

2005年/アメリカ/監督 ロブ・マーシャル/出演:チャン・ツィイー 、渡辺謙 、ミシェル・ヨー 、役所広司 、桃井かおり

す、すいません。
すっごい面白かったです。
ていうか、ねぇ、ツッコんでいい?ツッコみたくてたまらない!!
映画の間中、言いたくてニヤニヤしっぱなしでした。終わって明るくなってから、皆で大爆笑(すみません・・)。
とりあえず開口一番、(ネタバレ反転↓)

会長さん、アンタ彼女が何歳のときから目ぇつけてたの!!

怖いわ、あれは親切じゃなかったのね!
ていうか、正直な話、会長さんのあれは親切っていうよりも気まぐれ道楽にしか見えませんでしたけど(謙さんがニヤけてたせいかもしれない)。
ていうか、そうならそうで、もっと早く言いなさいよー!
そして、頼まれたのなら、豆葉お姐さんも気を利かせなさいよー!
うっかり初桃さんにあてつけたときに延さんに気に入られちゃったのが計算外だったのかしら?

遠回りをした二人ですが、最後に語られたこと、「芸者は娼婦ではないけど妻にもなれない」ということ、あれは結局会長さんは芸者としてさゆりを好きだということなのでしょうか。さゆりも芸者として会長さんが好きだったのかな。芸者というものは、そういうものなのか。
「親切」以上何を望むのかと問われたとき、「愛」だって言わなかったのは、そういうことなのでしょうか。
うーん、難しい。奥が深いですね。

それにしてもあの台詞のところどころに日本語が混ざるのが可笑しくて仕方なかったのですが。
どうして「オネエサン」とか「オカアサン」とか「チヨチャン」とか「ノブサン」とかはそのままなんでしょう。(しかも言ってるのが中国人の方なので、馴染まない。笑)可愛いんですけどね。
そう、そこがそのままなのに何故「おカボ」は「パンプキン」なの(笑)!
可笑しくて可笑しくて仕方ありませんでした。
オネエサンが芸者特有の呼び方で固有名詞なら、おカボだって名前でしょう。
はーっ、でも綺麗でした、チャン・ツィイー。
サユリの術中にハマっていく周りの男性たちが可笑しくてならなかったです。延さんの、「お前も同じ気持ちのはずだ・・・それともそう思わされていたのか?」というのに妙にドキドキしてしまいました。気の毒な人でしたね・・。役所さん、恋愛ごとにはちょっと引いてる感じの役柄のイメージを持っていたので、ギラギラした役所さんにちょっとびっくりしました。怖っ・・

一つだけ腑に落ちなかったのは、“芸者は娼婦ではない”と言いつつも、水揚げ(処女を失くす儀式のこと)の値の競りが行われてましたが・・・それは体を売ってることにはならないのでしょうか?うーん。

映像的には、綺麗でした。伏見稲荷走ってたよ!ちゃんと京都ロケしたんですね。


楽しかった!何か期待していたのとは別の楽しみ方をしてしまった気がしますが、大満足です。
そういえば、テーマ曲、ヨーヨー・マが弾いてらしたんですね!私、ちゃんと聴くの初めてでしたが、すごく綺麗でした。もっと聴いてみたいかも!チェロの音の深みってたまらないです。
「ドラキュラ」
ドラキュラ [Blu-ray]

1992年/アメリカ/監督:フランシス・フォード・コッポラ/原作:ブラム・ストーカー/出演:ゲイリー・オールドマン 、ウィノナ・ライダー 、アンソニー・ホプキンス 、キアヌ・リーヴス

今の映画の技術があったら、かえってこれだけの雰囲気は作れないだろうなぁ、と思いました。コッポラ監督が原作のファンで、忠実に作った映画ということです。
ホラーな雰囲気満載で、正直途中で観るのやめようかと何度も思ったのですが・・・
そんな私を思いとどまらせたのは、

彼。


ゲ、ゲイリー?!
頭がハート型です・・!!
や、この方結構色んな奇抜な格好をなさいますが、これはまた思いきりましたね(笑)。ハリポタのシリウスと同じ人物とは思えません。
中盤から、ちゃんとかっこいいゲイリーも観れましたよ*

物語的には、神さまのために戦ったにもかかわらず、戦いが終わったときに幸せの全てを失ったドラクル伯爵が、神への復讐のために生命の摂理に背いた存在のドラキュラとなり、やがて愛をもって哀しい最期を迎えるという、壮大なメロドラマです。
愛と切なさの感情、そして狂気のぶつかり合いがもう、とても色っぽくてドキドキさせる映画でした。
ゲイリー、さすがです。狂気を演じてフェロモンが出る役者となると、ゲイリーに並ぶ者はいません!私基準ですが。
おぼっちゃんな感じのキアヌも素敵でした。ドラキュラ伯爵に完璧に迫力負けしちゃってました(笑)。


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