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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「ヘザーズ」

1990年/アメリカ/監督:マイケル・レーマン/出演:ウィノナ・ライダー、クリスチャン・スレーター

3人のヘザーが君臨する学校で、ベロニカはJDと会い、恋に落ちる。JDは、ベロニカをそそのかし、ヘザー達や下卑た友人達を自殺に見せかけて殺していくのだが・・・。
何がどうこうって、とにかくJD役の若き日のクリスチャン・スレーターがカッコイイ(今は・・・ちょっと額がヤバイですけど)!!
人を小馬鹿にしたような視線で誘惑の目を向けるクリス。ああ、色っぽいったら・・vv
多分ビデオのみな映画で、あんまり知られていない作品だと思いますが、作品テーマ、物語の展開のスピード感など、完成度は随分と高いです!
『何だか奇妙な悲しみだ。自殺は、ヘザーに深みを、ラムに知性を、カートに魂を与えた。』
『見ろよ、自殺後ヘザーは人気急上昇だぜ!』
社会のゆがみに対するヘザーのやり方、そしてJDのやり方。だんだん明らかになってくるJDの過去や本性と戦い、ベロニカは自分自身のやり方をみつけていくのです。ラストの清算の仕方もとても哀しくて、印象深い。
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「ボーイズライフ」
ボーイズ・ライフ【字幕版】 [VHS]

1993年/アメリカ/監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ/原作:トビアス・ウルフ/出演:ロバート・デ・ニーロ 、エレン・バーキン 、レオナルド・ディカプリオ 、ジョハン・ブレックマン 、エリザ・ドゥシュク

若いディカプリオが主演のやつです。
これって、作家の自伝小説が原作だったんですね。“BOY'S LIFE is his story.”っていう最後の一行でそれを初めて知りました。
ディカプリオがというより、映画の中のトビーという人物がカッコ良かったです。この映画、実話だけあって、色々グサグサ突いてくるというか、封印した部分をこじあけてくるというか・・・。
あいつが、私が一番嫌いなタイプの男だというのもあるんでしょうね。出てきた瞬間からモヤッとしましたもの。こんなに嫌悪感を抱かせるなんて、さすがデニーロ、名優です。

私は、タイミングをものにしたと思ってたけど、自分だけ自由になることに対してすごく罪悪感を持ってて、その罪悪感が、私を振り返らせる。
前だけを見ることができない。
私は、トビーの母親があれからどうしたのか、そっちがすごく気になるなぁ。でもきっと、タイミングを掴んだ彼女も、あれから強く生きることができたのでしょう。

人生の苦さなんて、溢れてます。どんな人の中にも苦しみがある。私が一番不幸なわけじゃないんだから。みんな、頑張って生きてるんだから。
「めぐりあう時間たち」
めぐりあう時間たち [DVD]

2002年/アメリカ/監督:スティーヴン・ダルドリー/出演:ニコール・キッドマン 、ジュリアン・ムーア 、メリル・ストリープ 、スティーヴン・ディレイン 、ミランダ・リチャードソン

この映画は、V.ウルフの「ダロウェイ夫人」を先に読んでいた方が面白いみたいですよ。私は読んだことあるんですが、チラチラとしか覚えてない状態・・・つまり、ほとんど覚えていない状態・・・
「ダロウェイ夫人」との符合(それでいて少しづつずらしてあるらしい)が妙に怖い作品のようですが、その面白さはほとんど分からなかったかも。読み返してから観るべきでした。生きる時代の違う3人の女性の物語が溶け合っていきます。
もう一度「ダロウェイ夫人」を読み返してみよ。
「ロリータ」
ロリータ [DVD]

1962年/アメリカ/監督:スタンリー・キューブリック/出演:ジェームズ・メイソン、ピーター・セラーズ

私的に、これは本当に凹みました。途中で見るの止めようかと思ったくらい。気分悪くなりました。歳の離れた恋人っていうのは好きですけど、これはそれと違う。力でねじ伏せただけの関係です。
良い映画だったかというと、それすらも判断できないほどに嫌悪感ばかりが先行してしまって・・・
ですので、私がここで言ってるのは映画としてのよしあしではありませんので。
もちろん、ロー(少女)だって愚かな少女でした。でも、まだ年端もいかない彼女のそういうところにつけこんだのは本当に許せない。
見た目的には少女を女神みたいに崇める男、そんな男を冷ややかに見つめながら我儘放題の少女という図ですが、実際には少女の周りには檻があって、そこから逃げ出そうとすると哀願しながら男がしっかりとカギを閉める。
甘い声で男を誘って逃げ出す機会を伺う少女、そして狂気みたいに叫ぶ少女の声が胸に刺さって涙が出そうでした。気分悪い。
あの気持ち悪さが妙なリアル感で、映画としては良い映画だったのでしょうね。
あれね、多分最初から彼女の身体しか見てなかったから余計に嫌悪感があったのかもしれません。
名作に向かってさんざんな言い様ですが・・・言っておきますが、作品自体に対する批判じゃないですよ?むしろここまで嫌悪感を抱かせたというのは映画としては成功なのではないでしょうか。
ああ・・これって監督キューブリックだったんですね。ナルホド、何か納得です。
「マイ・ビック・ファット・ウェディング」
マイ・ビッグ・ファット・ウェディング [DVD]

2002年/アメリカ/監督:ジョエル・ズウィック/脚本:ニア・ヴァルダロス/出演:ニア・ヴァルダロス、ジョン・コーベット 、マイケル・コンスタンティン 、レイニー・カザン 、アンドレア・マーティン

思ってた以上に面白かったです。でもこれ、ビックもファットもあんまり関係なかったですね。問題だったのは、グリーク(ギリシャ系)の部分です。なのに何で邦タイトルで入れなかったのかなぁ。。
パパが、かなりうざかった分、ラストがとても感動でしたよー!まぁあの、ネタバレと言わなくても分かると思いますが(実話ということですしねぇ)、とってもハッピーなエンドだったので、とてもスッキリです。ああ、なんか皆幸せvv


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“ビッグ・ファット”というのは、“大仰”という意味なんですね。それなら頷けます。ギリシャの結婚式が“ビッグ・ファット”ってことですね。体型のことかと思ってた・・・(失礼だよ、水玉)。


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