「ポビーとディンガン」
![ポビーとディンガン [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/21MMNS4AMSL._SL160_.jpg)
2005/オーストラリア・イギリス/監督:ピーター・カッタネオ/原作・脚本:ベン・ライス/出演:クリスチャン・ベイヤース 、 サファイア・ボイス 、 ヴィンス・コロシモ 、 ジャクリーン・マッケンジー
公式ページ:ttp://c.gyao.jp/pobbydingan/
「何かを信じたら、それは本当になる。」なんて、愛おしい作品!!
原作は未読なのですが、かなり興味がある本でした(表紙が酒井駒子さんですしね)。
この作品を、「フル・モンティ」のピーター・カッタネオ監督がやるっていうので、映画の方もすっごく楽しみにしてました。ま、映画館には観に行けなかったんですがね・・・
暖かくて、じんわりと胸に迫る作品です。私、こういうのが一番好きですね。こういう作品に出会えたとき、心から映画大好き!って思います。身近で起こるファンタジー。人間との繋がりが起こす、小さな奇跡の物語。人間の心の持つ力を信じてる、そんな作品。
主人公は、アシュモル少年。彼の最大の悩みは、妹のケリーアンの空想の友達、ポビーとディンガン。
ケリーアンを、空想の友達から卒業させようと、父親はポビーとディンガンを連れて炭坑へ行き、母親はケリーアンを連れて近所のパーティへ出かけます。
ですが、父親とアシュモルがポビー達を連れて帰ってきたとき、ケリーアンは車の後部座席に、ポビーとディンガンを見つけることはできませんでした。
その日から、みるみる身体が弱っていくケリーアン。
アシュモルは、妹のために、ある行動を起こします。
空想の友達かぁ。
妄想族の私にも、いましたよ。憶えているのは、多分記憶がはっきりしてる年齢くらいまで、彼らの姿が見えたからでしょう(笑)。
私の場合は、人には話しませんでしたけどね。家族であろうと。
この物語には、厳しい背景もあります。労働者階級の、炭坑に賭ける夢。オパールという宝石を掘り当てるという夢を叶えようと集まった人たちの町なのです。いつでも周りを出し抜こうとする、ギラギラした人たちが集まった町。彼らの僅かな確率の夢想と、ケリーアンの空想と。
そういうのが、上手く対比されてたように思います。ケリーアンの空想を笑う大人たちだって、叶うかどうか分からない夢にすがり付いて生きてる。
空想の友達は、ケリーアンにとって、必要な存在でした。
正直、かなり変な子供です、ケリーアン。でも、欲望に溢れた町で、ケリーアンの純粋な夢は、壊れてはいけないものだったんだな、と思わせられました。
アシュモル少年がまた、可愛いのー!あの少し大人びたような笑顔がたまりません。
公式ページのTRAILER観てみて下さいな!予告編だけで既に泣けた・・(笑)。大好きだー!
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