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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「戦場の小さな天使たち」


1987/イギリス/監督:ジョン・ブアマン/出演:サラ・マイルズ、セバスチャン・ライス・エドワーズ、デヴィッド・ヘーマン、イアン・バネン、サミ・デイヴィス、ジャン=マルク・バール、チャーリー・ブアマン

すごい作品でした。
戦争映画なのに、コメディ!空襲とかある戦時下のお話なのに、コメディ。しかも思わず笑ってしまう・・・ある意味、すっごい映画でした。
子供の目を通して見た戦争の物語。
戦争が始まって、少年ビリーとその家族の生活は一変します。
パパが兵士志願し、友達のお母さんは空襲で亡くなってしまう。

そんな話なのに、コメディ。

いや~、ビリーがとんでもないの。ビリーだけでなくて、子供達が。天使ってそういう意味かよ・・という(ある意味、無垢)。
心を病むのは大人ばかり。
真剣な大人をよそに、子供達のやりたい放題ぶりが・・(笑)。
子供って、自分に起こってみないと辛さとか悲しさとかが分からないのかしら。
でも、そんな悲しみは知らない方がいい。
どちらにしても、無垢な子供を、大人たちの都合で振り回すものですよ、戦争って。
家が燃えた悲しみより、おもちゃが溶けたことに落ち込むシーンがあるのですが、「そういう場合じゃねーよ」と呆れもしますが、それだけ戦争が彼らにとって関係のないことで、そういうことで子供たちに悲しい思いをさせるのは、やっぱり大人の都合だよな、とも思います。

いや本当、恐ろしい発言が多くてもう・・・(汗)。

大人になって、こういう視点で描けるのは、本当にすごいと思います。
名作の一つだと思いますよ。
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