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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「阿片と拳銃」

2008年/劇団M.O.P/作・演出:マキノノゾミ/出演:キムラ緑子、三上市朗、小市慢太郎、林英世、酒井高陽、木下政治、奥田達士、勝平ともこ、白木三保、岡村宏懇

劇団M.O.P第43回公演にて、悲しいことにこの回を含めてあと3回で劇団は解散になるようです。理由は知りませんが、残念です・・。
私が観る劇団の中では、比較的正統派で、重厚な舞台を作られる劇団です。本だけで既にしっかりと重厚な物語になってる、とでもいうか。
といっても、そんなに数多く作品を見てるわけではないですけどね。

とにかく、役者それぞれの存在感が大きい。
それぞれが強い印象を放ってて、それが重厚さを感じさせるのかもしれませんね。

物語は時間と場所を行き来しながら、語られる。
同じ映画館の同じ映画の同じ回を見た、初対面の三人の男女が、事件に巻き込まれて一晩留置所で過ごす。不思議な縁を持った三人が、それから辿る数奇な運命が、少しずつ明かされていきます。
(ネタバレ反転↓)
運命の中で精一杯生きてきた三人が、それぞれ人生の最後で穏やかな時間を過ごした(であろう)こと。最後の最後で、人生を振り返って、互いに対して暖かな気持ちを抱けたことが、とても嬉しかったです。
良い舞台でした。はー、ほんとなくなっちゃうのが勿体無い。。役者さんだけなら、他でも観れるだろうけど、やっぱり劇団あってこそ、ですよねぇ。
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「破壊ランナー」

1995/惑星ピスタチオ/作・演出:西田シャトナー/出演:腹筋善之介、平和堂ミラノ、いちいりえ、宇田尚純、福岡ゆみこ、保村大和、高橋俊博、佐々木蔵之介

数百年先、人類が音速で走ることができる時代という設定で、物語が展開します。

随分と古い舞台で、シアターテレビジョンにて観賞。若き日の佐々木蔵之介氏、出演(もちろん目当て。笑)。
それにしても、何故彼は、存在感だけでこんなに可笑しいんだろう(笑)。すごいテンション!こういう蔵之介は、テレビじゃあんまり観れないなぁ。また舞台やって欲しいものです。
ストーリー展開は、小劇場の魅力満載という感じでした。設定と表現方法が面白い!
「メオト綺想曲」

2000/山崎一プロデュース/作・演出:長塚圭史/出演:山崎一、秋山菜津子、長塚圭史、澤田育子、新谷真弓、今江冬子、加藤啓、林和義、いけだしん、中山祐一朗

阿佐ヶ谷スパイダースの長塚圭史作・演出。と、いうことで。

・・・・さすが長塚さん。
シュールすぎ。
のっけから放送禁止用語の連発(笑)。それにしても、フキコシの舞台の方が断然いかがわしいのに、全然音声消されてませんでしたよ。パントマイムって便利ですね!言わなきゃいいのか。そーか。
「メオト綺想曲」は、別の意味で見ていられませんでした・・・
ストーリー的には、冷めた夫婦、脚本家の奥さんと、仕事を失って後ろめたさで奥さんと向かい合えなくなった旦那さん。
世田谷区が日本から独立して、目黒区と戦争をしているという設定で、この夫婦の新築の家に、ある目的を持って集まってきた人々を巡って起こる奇異な展開と、夫婦の再生の物語。

ま、一言で言えばグロい(そういう意味で実は、ちょっぴり苦手なのです、阿佐ヶ谷スパイダースの舞台)。
世田谷に帰りたがっている兵士その①中山祐一朗さんが、登場したときから腹に穴が開いてて、アバラ骨が見えたまま。なのに断然元気でそれをギャグにするのですが。
「今アバラがちょっとグラグラしたじゃないですか!気をつけて下さいよ~!」
・・・笑えません、中山さん(汗)!!

長塚圭史さんの舞台は、展開が難しく、観た後で考え込んでしまいます。
「メオト綺想曲」もとても難しかったです。奇想天外で予想もつかないストーリーで、救われない気持ちでいっぱいになるんですが、ちょっぴり優しさと切なさを感じるラストでした。

グロさにはちょっとひいてしまうのですが、舞台というものを上手く使った、舞台でしかできない作品だなぁって感じました。
目の前で見ていたら、もっとその場の空気とか感じられて良かったんでしょうね。山崎一さんの表情とか、テレビで見ているとあんまり見れなくて残念でした。本当、彼の存在感はすごいんですよ!!
「スケッチブック・ボイジャー」

1995/演劇集団キャラメルボックス/作:成井 豊

スカパーの舞台専門チャンネルで録画していたもの。
キャラメルボックスの作品を見たのは初めてなんですが、ダンスが入るんですねぇ。ハジけた舞台で、とても面白かったです。

ストーリーは、地球を買った火星人カケルが地球に最後に残ったサッカー場を探すというもの。彼を追って婚約を迫る女性や、宇宙海賊、海賊課の刑事がドタバタ駆け巡りながら、進んでいくのですが、これはどうやら漫画家が描いているストーリー最終回だということが途中で判明する。
楽しくて、前向きになれる作品でした。
最近の舞台ってリアルすぎるものが多いので、逆に新鮮でした。
私としては、血がドバーな舞台よりも、こっちの方が好きだなぁ。

上川隆也が出ていたのですが。
あまりのハジけっぷりに、驚きました。今まで見たことのない彼でした。歌ってましたヨ・・・
でも、生き生きしてました。楽しかったです。
彼の舞台、他にも観てみたいなぁ。
一月になったのが、エンドロールで、「拳銃製作 上川隆也」って書いてあったのですが、これって小道具さんってことかしら?
拳銃に詳しいのかしら、上川さん。。
「越前牛乳」


2005/カムカムミニキーナ/作・演出:村松武/出演:藤田紀子・佐藤恭子・八嶋智人・清水 宏、松田かほり・山崎樹範・吉田晋一・今村佳岳、元島祐介・小島啓寿・市子嶋しのぶ・亀岡考洋、坊薗節子

カムカムミニキーナ2005年公演。ラストに言ってましたが、随分前にやったことのある舞台の再演らしいですね。
スカパーで録画していたのを観ました。八嶋さん目当てです(笑)。
今までに観たことのないはっちゃけた舞台でしたね。
どこまでがアドリブなのか分からないくらい自由な舞台でした(笑)。
蹴るわ殴るわ跳ぶわで、本当テンション高かったです。
八嶋智人さん、その中でもひときわテンション高くて、見惚れました。でも、ちょっとアドリブ長すぎだなぁ。本編忘れそうです。
テレビで録画を見てても可笑しかったので、目の前で観たら、腹よじれそうなのではないかと思います。
ストーリー的には、主人公のハイジが牛のドナドナを売りに行った市場で、激しいドナドナ争奪戦が繰り広げられるというお話です。バラ色の過去と引き換えにドナドナを売ってくれと言う越前屋、幸せな未来と引き換えにドナドナを売ってくれと言う越後屋。

何だか、ドタバタシーンが圧倒的に多くて、何が何やら分からないうちにラストまで行ってしまいました。

・・・テーマ何だったんだ。

舞台的には面白かったけど、脱線が多かったですね。
うん、あと舞台だと思って悪ノリが過ぎてます(笑)。

でも、また別の舞台も見てみたいです、彼ら。


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