映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「誰も知らない」
![]() 2004/日本/監督・脚本:是枝裕和/出演:柳楽優弥 、北浦愛 、木村飛影 、清水萌々子 、韓英恵、YOU 物語は淡々と進んでいきます。じっとりとした時間の流れが、彼らの世界が出来上がっていく様が、とても息苦しく感じられました。 実際にあった事件をもとに作られた作品ということで、見たくないものも見る羽目になるんだろうと覚悟はしておりましたが。。 それにしても、(ネタバレ反転)“誰も知らない”割には、案外色んな人の助けを得ているんですね。多少なりとも事実を知ってる人もいた(そういえば家賃はどうなったんでしょうね)。 でも確かに、近所にそういう子がいるって聞いたとしても、実際に動く人間がどれだけいるか、と考えると・・・現在の日本のリアルな状況としては、こんなものでしょうね。 彼らを“誰も知らない”子にしたのは、置き去りにした母親だけではないかもしれません。 PR
「男たちの大和/YAMATO」
![]() 2005年/日本/原作:辺見じゅん/監督:佐藤純彌/出演:反町隆史、中村獅童、仲代達也、渡哲也等 これって、実話なんですよね。生存者や遺族を取材して書かれた本が原作とのこと。 なんかもう・・・まだ公開中の映画なので、詳しくは言えないのですが、すっごく胸にこみ上げてきました。 フィクション部分があるのかどうか分かりませんが、殆どがドキュメンタリーなんですよね。誇張もなく、ただただ運命に立ち向かう人々の姿がありました。死ぬと分かっていて、大和に乗り込んでいった彼らの姿が。 それにしても、 蒼井優がさぁ・・・蒼井優がさぁ・・・ホント上手すぎですね!! あんな、心を揺さぶる演技をする女優さんは中々いないですよ。 舞台は、広島県呉市。昭和20年の出来事ということで、イヤ~な予感はしたんですよ。イヤ~な予感が。 はぁ・・・ 実はまだ中々機会がなくて行けてないのですが、呉市に大和ミュージアムができたので、行きたいです。F先輩ができてすぐに行ったのですが、非常に暗い顔で「何も話したくない」って言ってました。大和に乗った少年たちの手紙とかがね、あるらしいですよ。肉声テープもあるらしいです。 打ちのめされそうだ・・ でも、ホームページを見る限りでは、どっちかというと船の製造技術展示っぽいけど。 映画の中で、皆さんが広島弁でしたね。テレビで聴く広島弁は、違和感があるものですが、この映画の広島弁は、かなり自然でした。中村獅童さんの広島弁はカッコ良かったですね~~!シビレた! あんまり広島弁って好きではないんですが(喧嘩売ってるみたいで)、男っぽいというのは認めます(笑)。 でも、大和乗組員の皆さん出身地は呉市じゃないんでしょ?反町(が演じた森脇二等兵曹)は鹿児島だって言ってたしな。でも、広島弁だったと思うんですけど。。どうなんだろう・・・ 年末に、考えさせられる映画を観ました。 戦艦大和のロケセットが尾道で3月末まで公開してるとのこと。 やっぱり行っておきたいですね。
「THE 有頂天ホテル」
![]() 2006年/日本/脚本・監督:三谷幸喜/出演:役所広司、松たか子、佐藤浩市、香取慎吾、角野卓造、唐沢寿明 早速昨日観てきましたよ~ 初日の夜ということで、人が多かったです。でも、その分会場が笑いでいっぱいでした。映画館で皆で笑いながら観るのっていいですねぇ* 現在公開中ということなので、詳しい感想は書きませんが、非常に面白かったです。たくさんのエピソードがばらまかれて、それが少しずつ組み合わさって、最後に一つの幸せな瞬間になる。 こういう映画、いいなぁ。すごく好きです。観た後に全員が笑顔で「よかったね~」って言える映画って、すごくいいですよね。 オダギリジョーさんが、すごかったですね。これが彼ですって言われないと分からない(笑)。事前にあの役が彼だと知りつつ観たのになぁ。唐沢氏の1:9は特殊メイクらしいのですが、オダギリさんの頭も特殊メイクなのかなぁ。妙にデコ広だったんですけど。 愛する役所さんは、やっぱりステキでした。 「SAYURI」でキモチワルイだのなんだの、会社の人にさんざん言われていた(苦笑)役所さんですが、きっとこの映画で彼の評価はまた持ち直すに違いありません。すごく可愛かったです。 初笑い映画として、すごく快調な一年の予感です。スッキリ!
「巷説百物語 狐者異」
2005年/ドラマ/日本/監督:堤幸彦/原作:京極夏彦/出演:渡部篤郎、小池栄子、吹越満、大杉漣 公式HP:ttp://www.wowow.co.jp/kowai/cont_top.html 映画ではなくドラマ特番なのですが、一緒のカテゴリに入れちゃいます。 京極夏彦原作で、ご本人もさりげなく出ていらっしゃいます(笑)。エンドロール見て、びっくりしました。あの人がそうだったんだー! 異色な時代劇な感じで、雰囲気から衣装から、展開からかなりツボでした。ホラーかと思いきや、コメディーの入ったサスペンスという感じでしたよ。ただちょっと渡部篤郎が口が開けきってない話し方で、聞き取りにくくて何度も早戻しボタン押しましたけど。 小池栄子がとても色っぽくてドキドキしました。 大杉漣があまりに汚い役で、友人のお母さんが眉をしかめていらっしゃったそうです(笑)。同性愛者で、渡部篤郎、狙われてます(笑)。 でも、一番のお目当ては。 まぁ、何って。フキコ氏ですよ(笑)。 脇の脇くらいかと思いきや、かなり重要(そして異色)人物として登場。この役はカナリ好きです。かなり挙動不審なのに、正義感も人一倍だったりしてv 小池栄子が演じるおぎん、彼に対して何か思っていたのかしら? (ネタバレ反転↓) 闇の世界に生きる小池栄子、フキコ氏が「上がってお茶でも」って言うのを「生きる世界が違うから、上がれない」と制する。 敷居をすっと指でなぞり、澄んだ目で見上げて。 「それとも、先生が降りてきてくれる?」 きゃああvvいいですねぇvv 後で渡部篤郎に、“迷いはふっきれたか”と言われていたけど、その“迷い”ってその敷居から完全に裏社会に入ってしまう覚悟ができたかという意味なのか、フキコ氏のことも入っているのか・・・! ああ、曖昧なのが良いですv フキコ氏のほうは完全に心が動いていたと思いますけど(笑)。
「武士の一分」
![]() 2006/日本/監督:山田洋次/出演:木村拓哉 、檀れい 、笹野高史 、岡本信人 、左時枝 、綾田俊樹 それなりに期待はしていたのですが・・・思っていた以上に、良かったです!!! ハマった・・! 「たそがれ清兵衛」以上に好きかもしれない。 山田洋次監督×藤沢周平のシリーズ、すごい好きです。 藤沢周平の小説って読んだことないのですが、ちょっと読んでみたくなりました。もちろん、この映画の成功は原作と映画製作の良さ両方の成果だと思いますけどね* 後から色んなサイトに行ってみると、色んな意見があるようですね~(笑)。なので、あんまり手放しでオススメはしないことにします(笑)。私は好きですよ。 “武士の一分”をどう解釈するかがこの映画の感じ取り方の違いだとは思うんですがね。 でも、どうやら原作ではこの“一分”に関する重要な記述があったらしいので、やっぱり原作を読んでみようかな、と思います。 |
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