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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「永遠のマリア・カラス」
永遠のマリア・カラス [DVD]

2002年/イタリア・フランス・イギリス・ルーマニア・スペイン/監督:フランコ・ゼフィレッリ/出演:ファニー・アルダン 、ジェレミー・アイアンズ 、ジョーン・プロウライト 、ジェイ・ロダン 、ガブリエル・ガルコ

すごく良かったです!マリア・カラスという実在のオペラ歌手が声を失った後のストーリーです。ただ、これは実際の話というわけではないようですよ。
カルメンを演じるカラスの視線が色っぽくてドキドキしました。本当、これぞカルメンって感じでした。目で殺すってこういうことですね・・!

(ネタバレ反転↓)
若い頃の声で映像を作ることに、一度はすごく関心を魅かれたものの、すごく反発を示すようになったカラス。
今の音楽界では、若い頃の自分の声どころか、機械で修正しちゃってるんではないかと思うんですが(違ったらすみません)。
彼女の場合は、自分自身の若い頃の声。それでも、自分ではないって思っちゃうんですね。
それは、もっと年齢を重ねなくては分からないことかもしれません。
でも、彼女は、声が若い頃ほど出ないとしても、“今”の彼女を表現したいと願った。そういう彼女の姿は、彼女の親友である原作者にとっての希望だったのかもしれません。
歳を取った彼女は、そのときにしかない輝きを持っているはず。
そのことに気づいての、ラストの決断でしょう。
内面から出る“誇り”が彼女をとても美しくしてました。
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「ラスムスくんの幸せを探して」


1981/スウェーデン/監督:オル・ヘムボム/原作:アストリッド・リンドグレーン/出演:エリック・リンドグレーン、アラン・エドワール、エミー・ストーム

厳しい孤児院を抜け出して、自分の力で親を探そうと旅立ったラスムス。「引き取ってくれる親が見つかるまで」という条件付きで貧しい風来坊のオスカルといっしょに旅を続けるラスムスくんでしたが、暖かいオスカルに理想の父親を重ねるようになって・・・
この時点でラストが分かってしまいますが(笑)、それでもやっぱり幸せ感溢れる映画で、優しさで胸がいっぱいになります。いいです、こういうの大好き!
ちなみに、ここで言う風来坊って、歌を歌って小銭をもらって町から町へ旅しながら暮らす人のことです。それでも毎日幸せそうに生きるオスカルの懐の大きさには、本当、理想の父親像を重ねましたよ、私も!
スウェーデンの児童書が原作の映画で、風景がとても綺麗でした。特に強盗との一連の騒ぎ(この辺りが児童書ですね。笑)のときの、湖の風景なんか、溜息ものです。のどかで、空が大きくて色が綺麗で、家がとっても可愛くて、北欧への憧れが増しますvv
旅の途中のたくさんの素敵な出会いと触れ合いに、心がとても温かくなります。だから児童書って好きなんですヨvv
「やかまし村の春夏秋冬」
やかまし村の春夏秋冬 [DVD]

1986/スウェーデン/監督ラッセ・ハルストレム/原作・脚本:アストラッド・リンドグレーン/出演:リンダ・ベリーストレム、アンナ・サリーン、ヘンリク・ラーソン、エレン・デメルス、ハラルト・ロンブロ

やかまし村の子どもたち」の続編。こちらは、厳しい冬を乗り越えて春を迎える物語。スウェーデンは夏が短く、冬がとても厳しいのだそう。厳しいながらもとても美しい自然の中で、クリスマス・新年・イースターなどの行事に胸を躍らせ、キラキラと成長する毎日が描かれています。
女の子二人が小川で妄想遊びをするのが、自分の子供のころそのまんまで笑いました。やっぱりやるよね、あれ。キンポウゲ王女~とか(笑)。ちなみに水玉は、小さい頃から弱虫だったので、お姫様にはなれませんでした。
すごく見てて優しい気持ちになれる映画です。癒されました~!
「やかまし村の子どもたち」
やかまし村の子どもたち [DVD]

1986/スウェーデン/監督:ラッセ・ハルストレム/原作・脚本:アストリッド・リンドグレーン/出演:リンダ・ベリーストレム、アンナ・サリーン、ヘンリク・ラーソン、エレン・デメルス、ハラルト・ロンブロ

スウェーデンのたった3つの家しかない村の子供たちに起こる身近な出来事の物語。
溜息が出るほど美しい自然の中で、伸び伸びと成長する子供たち。
女の子と男の子でお互いに対立してイタズラしあったり、小さな冒険に胸を膨らませたり。あっは、私も子供のころあんなことしてたなぁって懐かしくなるシーンがたくさんありました。
子供って、どこの国でも同じなんだなぁ~~。でも、あの大自然は羨ましい。自然って、子供の想像力を豊かにしますよね。
ラッセとボッセは、リサのお兄さんだったのね。リサが問答無用に結婚相手を決定していたので、何故なんだろうと思ってましたが、皆が村に残るには、確かにそうなるしかないんだ。うまくいけばいいけど(笑)。
「あこがれ美しく燃え」
あこがれ美しく燃え [DVD]

1995 /スウェーデン・デンマーク/監督・脚本:ボー・ウィデルベルイ/出演:ユーハン・ヴィーデルベリ、マーリカ・ラーゲルクランツ、トーマス・フォン・ブレムセン、カリン・ハルト、ビョルン・キェルマン

タイトルは、卒業式などで歌う唱歌の一節らしいです。
美人教師と生徒の少年の不倫関係という、うーわーな設定の物語なんですが(笑)、“萌え”な話ではありませんでしたよ。そういうことで頭がいっぱいな思春期の少年が新任の美人教師のうなじなんがに欲情する姿さえも、いやらしいものではなくてむしろ潔癖さが見えるような。神格化するような視線というか。まだ、まっさらな少年ですから。
少年が女性教師に突然キスしたことから、二人の関係は泥沼不倫になるのですが、後に少年は彼女の夫とも親睦を深めていくことになります。
少年が成長していく青春ストーリーですね。憧れの視線で女性教師を見つめていた頃と、ラストとでは彼の表情がすごく違います。
やー、それにしても彼が裸の上にローブだけ着てる姿は色っぽかったです。子供みたいな彼が着てるから余計にアンバランスというか、似合わなくて色っぽいんですよね。あら、変態発言(笑)?
飛行機がすごく象徴的で、印象に残りました。あのエピソードが入ることで何かの区切りがあったような感覚を覚えます。

それにしても、この作品が遺作となった監督さん、主演の男の子はこの映画の監督さんの息子さんらしいです。自身の姿を投影したということなのでしょうか。思い入れがあったからこそ、息子に演じさせたのでしょうけども、親としてこの役の彼を見るのは複雑なのではないかと思うんですけどもー。そういうことを考えてしまうのは、野暮ですね(苦笑)。


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