「真珠の耳飾りの少女」
![真珠の耳飾りの少女 通常版 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41ERQ2DHQFL._SL160_.jpg)
2003/イギリス/監督:ピーター・ウェーバー/出演:スカーレット・ヨハンソン、コリン・ファース、トム・ウィルキンソン、キリアン・マーフィ
オランダの画家フェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」が描かれた背景を描いた作品。
フェルメールといえば、17世紀というオランダ絵画の最盛期の画家。17世紀オランダ絵画については、特別な光の描き方がなされてると、「オランダの光」というドキュメンタリー映画で観たことがあります。もっとも、そのドキュメンタリーは、その光が本当に存在するのか、という絵画の中だけではなく、自然光としての存在を実証するものでしたが。
この映画の中でも、その光は非常に意識されて作られていたと思います。「真珠の耳飾りの少女」のモデルの少女(映画の中の設定です)、使用人のグリードがアトリエの窓を開けた瞬間に部屋の中に溢れる光。
まさに、オランダ絵画を思い起こさせる画でした。
映像美だけでもおなかいっぱいなほどスバラシイ映画でしたが、フェルメール役の俳優さんがコリン・ファースだなんて もう 贅沢すぎる・・!
あまりのカッコ良さに息が止まりそうでした・・!
フェルメールがグリードを見つめる、じっくり品定めする、絡めつくような強い視線。その視線に恥ずかしそうに耐えるグリード。
し 心臓が壊れそう・・・!
あの人は目で殺しますね、ほんと。
コリン・ファースのあまりの目線の強さに、私の方が正視できませんでしたよ(笑)。
フェルメールは、グリードの感性の鋭さにも感銘を受けるようでしたが、グリードの言葉はほんとうにすごい。
「
心まで描くの?」
にはフェルメールも驚いたでしょうね。彼女に惹かれるのもしょうがない。つか、画家としてこれ以上の褒め言葉はあるでしょうか。
プラトニックなのに、だからこそ、何とも官能的なラブストーリーでした。つかもう、コリン・ファースの魅力が最大限に引き出された映画でした。久しぶりに映画でむちゃくちゃトキメキましたよ。
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