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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「カサノバ」
カサノバ [DVD]

2005/アメリカ/監督:ラッセ・ハルストレム/出演:ヒース・レジャー、シエナ・ミラー、ジェレミー・アイアンズ、オリバー・プラット、レナ・オリン

1753年のヴェネチアが舞台。
伝説のプレイボーイのカサノバの唯一の恋の物語。
カサノバは何度も映画化された人物とのことですが、多分この映画が最も彼を魅力的に描いているのではないでしょうか。実際の伝記とは別に、ハルストレム監督ならではのフィクションを描いた恋愛コメディとなっています。

カサノバという人物について全く知らずに観たのですが、この映画以外のカサノバを描いた映画は、相当・・その、官能的な物語のようですね。そっかー・・プレイボーイはイコールそういうことになるのか。
他のでなくて良かったー(笑)。

節操のなさはこの映画のカサノバもそうでした。
身分に関係なく、出会う女性全員を虜にしていくカサノバ。奔放で自由ないたずらっ子のカサノバは、いつもスキャンダルを起こし、教会から異端児だと目をつけられている。
彼を教会から守るために、総督は彼に有力な家の女性を妻に持つことを勧め、カサノバはやむなく結婚を決めるのだが、その直後、彼は知的で勇敢なフランチェスカと出会い、恋に落ちてしまう。

付け焼刃のような手で、フランチェスカと婚約者を騙しながら、フランチェスカを落とそうとするカサノバ。やってることは詐欺みたいなことなんですが、どうにも憎めないカサノバ・・・どんどん深みにはまっていく彼の嘘が、はやくバレてしまって欲しいような、もう少しだけバレないでいて欲しいような、複雑な気持ちになりました。

不思議ですね。

所業だけ聞けば、女性の敵だと思うのですが、彼の顔を見たら、何故か憎めない。守ってあげたくなるタイプです。
そんな不思議な魅力を持つカサノバを演じたヒース・レジャー。彼が出ている映画が今後観れなくなると思うと、とても寂しいです・・・。

美しくロマンティックな物語でした。
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