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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「わが青春のマリアンヌ」

1955/フランス/監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ/出演:マリアンネ・ホルト,イザベル・ピア,ピエール・バネック

かなり古い映画です。なので、森の中のシーンとか、何故か明らかに背景が写真(役者の影がうつってる)だったりするのは仕方ないかと思いますが・・・
面白かった!
っていうか、無茶苦茶ツッコミどころの多い映画でしたよ。

霧の湖のほとりの寄宿学校が舞台ということで、期待は高まります。
主人公の転校生ヴァンサン。彼への賛辞から、物語は始まります。


“いつもと変わらぬその日。僕らは知らなかったが、森の獣たちは君の到着を待ちわびていた。”

“犬は君に見とれ、鹿が出迎えた。君の放つオーラに僕もすっかり魅了された。君には生まれながらに不思議な力が備わっていた。”




一体どんな美少年が・・・!

私の期待が最高潮に高まったとき、ヴァンサンは画面に現れました。



しまった、騙された・・・!!

予想外の展開に、本当にびっくりしましたよ。いくら時代が違うといってもさぁ・・何より、とても10代の少年には見えないんですけど!
見えなくても10代の少年。
見えなくても美少年。
ということで、彼の制服姿は短パン。



手を腰に置く様が何だか・・・
どう見ても少年と言うには無理がある大人に見えますが?
ヴァンサンだけでなく、登場人物の生徒たちがどうしても子供に見えなくて、そんな彼らが“秘密基地”だの“合言葉”だの“ギャング団”だの言ってるのは、非常に痛々しいものがありました。
フランス人は、きっと少年たちも老けて見えるんですね。

邪念に邪魔されなければ、非常に面白い物語だったと思います。
やー、もうビジュアルに邪念を抱きっぱなしでしたけどね。

気になるのは、リーザという女の子。
(ネタバレ反転)
振られた腹いせにヴァンサンの友達の鹿を殺してしまうリーザ。彼女は鹿たちから報復を受けますけども。
踏み潰されたリーザは、生きてるの・・・!?
淡白に流されましたけども。
どうなったのか気になります。。


ちなみに、ミニ知識。
ヴァンサンが恋するマリアンヌを、寄宿学校の生徒たちは青春の憧れの象徴として見ます。
青春時代のプラトニックで初々しい恋情の象徴が“マリアンヌ”。
かの名曲THE ALFEEの「メリーアン」は、マリアンヌのことらしいです。英語読みしてあるんですね。多分。
また、「銀河鉄道999」のメーテルのモデルもマリアンヌらしいですね。

当時、少年たちの心をくすぐった映画なのでしょう。
霧の古城、森の中。囚われの姫君。
キーワードだけで、お腹いっぱいになるくらいステキな設定ですv
ヴァンサンのビジュアルさえ気にならなければ・・・
や、一般的には彼は美少年なのかもしれないですね。もしや気になるの私だけ?
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