「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」
![ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ デラックス版 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/2186KBKZQSL._SL160_.jpg)
1998年/イギリス/監督:アナンド・タッカー/出演:エミリー・ワトソン、レイチェル・グリフィス、ジェイムズ・ブレイン、デビッド・モリシー、チャールズ・ダンス
見よう見ようと思いつつ、中々機会がなかったのですが、この度スカパーで放送されたので(やっぱり!笑)、やっと見ることができました。
実在の天才チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレ。若くして亡くなり、神格化していた彼女の真実の姿を、実の姉と弟が描いた本、「風のジャクリーヌ―ある真実の物語」が原作です。
も、もう・・・
こんなにどっぷりハマった映画は久しぶりです!胸にどっしりズキーンときて、涙が止まりませんでした。
ヒラリーとジャッキー(ジャクリーヌ)の両方からの視点が描かれていたのが、良かった。両方の気持ちがすっごく伝わってきたから。先にヒラリー側を持ってくるのがまたニクイ。ヒラリー側から見たら、ただの我儘娘にしか見えなかったジャッキーが、ジャッキー側のストーリーになるや、その心理が見えてくる。
ジャッキーがチェロを頑張り始めた理由は、ヒラリーと一緒にいるためでした。そうだったなぁ、と後で思って切なくなりました。
冒頭で子供の頃の姉妹が海岸である女性から言われた言葉・・・
冒頭では何を言われたのか伏せてありましたが、それが明らかになったときに、その言葉の持つ重みがすごくずっしりときて、涙が溢れて止まりませんでした。
それにしても、ジャクリーヌ・デュ・プレのチェロ演奏はすごかったです。感情が溢れてくるようで、気持ちがかき乱されるようで。エロスさえ感じましたよ。感情豊かな彼女だからこそ、あの人生だったのでしょう。ヒラリーとジャクリーヌの愛は、普通の姉妹では考えられないような関係でしたが、彼女たちがお互いを想うやり方は、本当彼女たちだからこそなんだなぁ、と感じました。
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