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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「王妃マルゴ」
王妃マルゴ 無修正版 [DVD]

1994/フランス/監督:パトリス・シェロー/原作:アレクサンドル・デュマ/出演:イザベル・アジャーニ、ダニエル・オートゥイユ、ジャン=ユーグ・アングラード、ヴァンサン・ペレーズ、ヴィルナ・リージ

アレクサンドル・デュマは、私が子供の頃から大好きな作家です(言っても、3作品しか読んだことないですけど)。この人が原作っていうだけで飛びついた映画。
この人の作品は、すんごいドラマチック展開で、どきどきする。

それにこれ、大女優のイザベル・アジャーニが主演なんですよね。この人が出てる作品、観たことなくて。録画予約したときには気づいていたのですが、3ヶ月も前に録画したやつなので、観たときにはすっかり忘れてました(笑)。誰、この綺麗なひと!!と、後でキャスト観て、「ああ、そうだった・・!!」と(笑)。

ヴァロア家とブルボン家ってだけで、観ながらわっきわきしてました(ベルばら、ベルばら!!)。
ヴァロア家の王家、シャルル9世の治世。カトリックとプロテスタントの対立が激しかった頃で、カトリックのヴァロア王家のお姫様マルゴは、プロテスタントのアンリ(後のブルボン王家創始者)へと嫁ぐことを母親から命じられる。
マルゴとアンリの結婚式から、映画は始まるのですが・・・
この結婚を祝うために集められたプロテスタントたちは、一夜にして虐殺されてしまう。史実(聖バルテルミーの虐殺)です。もちろん、話全体、陰謀と恋愛に関してはデュマの創作ですけど。なんかあれですよ、特区日本のアレ(反逆のルルーシュ)を思い起こさせる虐殺ですねー。街中の至るところに死体が無残に積み上げられた映像は、相当凄かった。迫力がありすぎて、そのむごさがすごく伝わってきました。
この、虐殺の夜の次の日の朝のシーンと、森での狩りのシーンの映像がすごい迫力でした。映像としても、すごい映画です。
でもごめん、たった一匹のイノシシを追いかけての、あの迫力シーンには、ちょっと笑ってしまいました(笑)。何人で追いかけてんだよ。

とにかく、イザベルのマルゴが魅力的。マルゴって、マルグリットの愛称なのですね。激しい恋と人間愛、母性を持つ、魅力的な女性です。
マルゴの母親の愛は、たった一人にだけ注がれたため、恐ろしい陰謀へとその愛は姿を変えました。
マルゴは、孤独で、女としての情愛の激しい女性でしたが、母親と違って、その母性は周りの人や兄弟や民へと向けられてました。母親の陰謀を知るマルゴの苦しみ、政略結婚の相手であっても、アンリを助けたいと兄弟のような愛を向けるマルゴの悲しみを思うと、胸を突かれる思いでした。
デュマらしい、ドラマチックな展開でしたよー。

それにしても、マルゴの兄?弟?のアンジュー公。この映画では明らかに悪役でしたけども。
後にアンリ3世となったアンジュー公ですが、デュマは彼が王として即位してからの14年間を描いた小説(「アンリ三世とその宮廷」)も書いてるんですね。勿論、アンジュー公とは別人間として描かれてるんでしょうけど、わー、どんな話なんだろう!
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