忍者ブログ
映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
[284] [283] [282] [281] [280] [279] [278] [268] [277] [276] [275]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「ブタがいた教室」
ブタがいた教室 (通常版) [DVD]
2008/日本/監督:前田哲/原案:黒田恭史/出演:
妻夫木聡、大杉漣、田畑智子、池田成志、ピエール瀧、清水ゆみ、近藤良平、大沢逸美、戸田菜穂、原田美枝子、26人の子供たち

「ブタを飼って、大きくなったら皆で食べたいと思います。」

予告でこの台詞を聞いて、度肝を抜かれました。
小学校の壇上で、可愛い子ブタを抱えた若い教師(妻夫木くん)が、生徒達に向かって。
何て凄い試みなんだろう!食育をする上で、これ以上のものはない・・・でも正直、問題も山積みですよね。
現代の子供たちに、本当にここまですることが必要なのだろうか。また、中学生ではなく小学生じゃないですか。この子たちに経験させるには、とても酷なことなんじゃないだろうか・・・

飼い始めてすぐ、子供たちは子ブタに「Pちゃん」という名前をつける。
うわぁ・・・嫌な予感・・・(涙)

一年間、クラスの仲間として楽しくPちゃんと過ごす子供たち。
でも、卒業の日は日毎に近づいてくる。それまでに、Pちゃんをどうするのか、決めないといけない・・・厳しい現実が、子供たちにのしかかってきます。



この映画のすごいところは、これが実話を元にしているということ。
さらに、この映画の結末については、出演した子供たち自身が自分たちで出したものだということ。
つまり、ガチなんですね。演技じゃなくて。
子供たちには、結末の書かれていない、白い脚本が渡されたそうです。

Pちゃんをどうするか、毎日毎日子供たち話し合います。
それは、大人の想像以上に・・・子供たちの口から出る言葉は、真剣に悩みぬいた上の、心に迫る意見のやり取り。本気でつかみ合いのケンカになったこともあったそうです。あれも演技じゃなくてガチだったのか・・・

何が大切なのか。
何を教えるべきなのか。
子供に観せたい映画であると同時に、大人にとっても、子供たちの言葉の重さを考える良い機会だったと思います。

子供たちが出した結末は、是非皆様ご自身の目で確かめて、受け止めてあげてください。

本当に凄い映画でした。半分ドキュメンタリーですね。
もうほんと・・・子供たち、お疲れ様!!
PR


忍者ブログ [PR]
新潮文庫の100冊 2010
読書記録
プロフィール
HN:
水玉
性別:
女性
ブログ内検索
メールフォーム