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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「ドリーマーズ」
ドリーマーズ 特別版 ~R-18ヴァージョン~ [DVD]

2003/イギリス・フランス・イタリア/監督:ベルナルド・ベルトルッチ/出演:マイケル・ピット 、エヴァ・グリーン 、ルイ・ガレル 、ロバン・ルヌーチ 、アンナ・チャンセラー

久しぶりに感想を書く映画が18禁っていうのもどうかと思いますけど。フランス映画らしい映画で、私は好きです。やー、好みは別れるかなぁ・・・。あの双子から、ジャン・コクトーの「恐るべき子供たち」を思い出していたのですが、監督さんの意図として、それはあったようですね。

映画オタクの青年マシューが出会う、一卵性双生児のイザベル(姉)とテオ(弟)。マシューの目を通して、双子の異常な潔癖さと子供のような純粋さを垣間見ます。
偶然マシューがその瞬間を目撃する立場になってしまっただけで、マシューの存在が彼らをかき回すほど大きかったわけではない。
マシューはきっかけの一つ。
どちらかというと、イザベルの望んだ世界だったのでしょうか。
テオは、マシューに少し影響されてるように見えましたね。

二人の映画クイズが楽しかったです。実際に答えられる問題はなかったのですが、あのマニアックさ・・・ステキすぎますv

映画に心酔して、本に囲まれて、外の世界を知らない双子たち。
なんとなく、自分と重ね合わせてしまうのかもしれませんね。
私の10代も、社会を知らず、本と妄想だけで生きてた。だから、テオの矛盾した純粋主義みたいなことも考えていたような気がする・・・
そして、その気持ちこそが正しいのだと思ってました。
大人になっても、今の自分の気持ちを忘れずにいたいと願っていたと思います。大人になるということは、何かを捨てるということだけではないのに。
だから、こんなに痛々しく、切なく感じてしまうのでしょうか。

そしてあの印象的なラスト!

一応言っておきますが、あくまで18禁映画ですので。
しかも普通ではない環境ですので。
や、びっくりしたら困るので、一応ね(笑)。
私は、あれは芸術の中で必要だと思うんですが、感じ方は人によって違うので。一般向けの映画ではありません。
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