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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「薔薇の名前」
薔薇の名前 特別版 [DVD]

1986年/フランス・イタリア・西ドイツ/原作:ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」/監督:ジャン=ジャック・アノー /出演:ショーン・コネリー 、F・マーレイ・エイブラハム 、クリスチャン・スレイター 、エリヤ・バスキン 、フェオドール・シャリアピン・Jr 、ウィリアム・ヒッキー

大学時代に観て、挫折した作品。
やっぱり当時は非常に未熟だったのだと実感しました。
多分、分からなかったのは事件の核心の部分。それを禁書とする意味が分からなかったので、事件全体が理解できない、と思っていたのでしょう。
では現在、それが分かるかといえば、とりあえずアリストテレスを読んでいないので、きちんとは理解できないけど、それを恐れる理由は分かったと思います。それは、この映画全体を見ていれば、理解できることでした。水玉の頭が固かったのか、何故当時は頑なに分からないって思ってたんでしょう・・・

中世の教会での、禁書を巡る残忍な事件。
ここまで描写がグロテスクだったのは、記憶になかったのでちょっとびっくり。「セブン」並ですねぇ。食事前に観てはいけない作品です。

面白い映画でした。次々と起こる事件への引き込み方が上手い。スピード感のある展開で、目が離せない感じでした。
各人物の描写もすごく良かったです。僧侶たちが本当に怖かった・・!
主人公の弟子の少年僧アドソ(クリスチャン・スレーター)の頭頂部のみ剃った髪にはちょっと笑いましたが、実際ああいう髪型だったんでしょうね。
語り手であるアドソが一番私たちの目線に近いので、最も好感が持てましたよ(笑)。アドソのみが人間らしい感情に振り回されてましたし。
それに何より、彼には妙な色気があるんですよ~v怯える様さえ、色っぽい・・vv←変態
衣装がフードコートというのもポインツです。(リベラの衣装は中世教会を意識してたんでしたっけ?)
真っ白じゃなくて、薄汚れた灰色で、厚手な感じでしたけど。


いやぁ、見直して良かった。何となく、ちゃんと観れた感じでスッキリです。
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新潮文庫の100冊 2010
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