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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「フォー・ウェディング」
フォー・ウェディング (ベストヒット・セレクション) [DVD]

1994/イギリス/製作総指揮・脚本:リチャード・カーティス/監督:マイク・ニューウェル/出演:ヒュー・グラント、アンディ・マクダウェル、クリスティン・スコット・トーマス、サイモン・カロウ、ジェームズ・フリート、ジョン・ハンナ、デヴィッド・バウアー

知り合いの結婚式をとおして何度も出会う二人が、恋心を募らせていく。
ヒュー・グラント主演の恋愛映画。彼の完璧ではないカッコ良さ、いいですよねぇ。ちょい情けない感じが、逆に母性をくすぐる。

コメディタッチに描かれていて、見てて楽しい映画です。
“結婚”という二文字に振り回された二人だけど、彼らが最後に選んだ道は・・・アリっちゃアリなのかなぁ?
個人的には、あの展開で何故結婚に固執しないかどうかって最後に聞いたのか、よく分からない?
まぁ、そういうのに疲れたのかもしれないけど。
エンドロールの感じでは、幸せになったみたいですしね!夫婦じゃなくっても。



ちょっと驚いたのは、イギリスの結婚式ではキスしないんですね!指輪だけ。ヒロインがアメリカ人の女性だったのですが、彼女がそう指摘してましたよ。アメリカではゴーカイにチューするのにな!って。(←そんな言い方はしてない)

あれはアメリカ方式だったのかー!つか、何故そっちに染まったのか日本!イギリス方式にしてくれよー!

「会ってから3週間は経たないと、“今夜、どう?”なんて言えないよ」
「イギリス人は内気だから・・・」

などなど、私は案外イギリスを誤解してたんだな、って分かりました(笑)。そぉなんだー!!
ちょっと親近感。。でも実際は3週間も待ってない映画が多いけどね!気持ち的にはそうだってことかなぁ?
実際にはどうなんだろう。。

結婚式やお葬式の場面ばかりでした。やっぱりアメリカともちょっと違う感じなんですね~。色々カルチャーショックでした。
面白かったです。
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「Sweet Rain 死神の精度」
Sweet Rain 死神の精度 コレクターズ・エディション [DVD]

2008/日本/監督:筧昌也/原作:伊坂幸太郎/出演:金城武、小西真奈美、富司純子、光石研、石田卓也、村上淳、奥田恵梨華、吹越満

公式サイト・・・ttp://www.shinigaminoseido.jp/

まぁ、お察しのとおり?(笑)フキコシ目当てで観に行ったんですけども。(※この感想は2008年4月のものです)
期待以上に面白かったです。コメディ要素が多かった。
主人公は、死神。彼らの仕事は、人間の不慮の死の直前数日前を観察し、死に値する人間かどうかを判断する。金城の死神は“その人生で成すべきことを行ったか”だっけ?が基準だと言ってました。
途中で分かるのですが、死神って何人もいるんですね(笑)!思いがけないところで目撃するので、可笑しかったです。
一度も青空を観たことのない死神が見守る、いくつもの死。幾とおりの、人生の最後。
そのいくつもの出会いのなかで、色んな想いが湧き上がってきます。

金城さんがすごく魅力的でしたvそんなに好きではないんですが。
彼のコスプレ(笑)?多くの衣装と髪型替えは、この映画の目玉商品の一つでしょう(笑)。わざとらしいまでに天然で、人間との会話で起きるズレがすごく可愛かったです。相棒の黒ワンコも可愛かったv
愛しのフキコシは、小西真奈美演じるOLにストーカーのような電話をするクレーマーの役。ほとんど電話の声でしか出てきませんでしたが、その役回りに思わず笑いました。そんなことだろうと思ったよ!!
でも・・まぁ、観られた方は分かってくださると思いますが、おいしい役でしたよ(笑)。良い役でした。

そうそう、この映画でコニタンがCDデビューしたらしいですね。映画の主題歌になっていましたが、何故今まで歌わなかったの!というくらい良い声でした。好きですv
あの歌もね~、引っ張る引っ張る、中々聞かせてくれないの(笑)。

観た後で、爽やか~に優しい気持ちになれる映画です。
設定の割には軽いストーリー展開ですが、それがかえって良かった。
「フキコシ・ソロ・アクト・ライブ『(タイトル未定)』~このライブのタイトルはタイトル未定です~」

フキコシ・ソロ・アクト・ライブラリー吹越満【タイトル未定】~このライブのタイトルはタイトル未定です~ [DVD]

2008/ライブ/広島公演/作・構成・演出・出演:吹越 満

去年はちょっと下ネタ激しすぎでひいた部分が多かったのですが、今年は初めて行った方も楽しめる感じでした。
今年初めて連れて行った、会社の方がハマりまくってました(笑)。やー、そんだけハマってくれたら、こちらも嬉しい。

まだ、公演途中なので、ネタバレはしません(※この感想は2008年3月に書いたものです)。まぁ、彼のネタは言葉で説明されても面白くないですし。
というよりも。
や、意外と検索にかかるみたいなのでね。数名程度(笑)ですが、それでもうっかりネタバレを観てしまっては気の毒です。
普段から覗きにきて下さる方々で、ソロ・アクトに行かれる方はいらっしゃらなそうなので、今まではいいか~と思ってましたが。公共の場に出てるものなので、気をつけなくては、ですね。
今年は、下ネタの有り無しに関わらず、去年よりも全てにおいて上回ってる感じがしましたねぇ。
最後のネタは、今までにないネタでしたよ!あれは怖い!会場中から悲鳴が(笑)。もう台詞聞ける状態じゃなかった・・・!
相変わらずの天才ぶり、あのアイデアは彼の頭の中でどんな風に生まれてくるのでしょう。

個人的には、公演後のフキコシ曰く「チケット代に入っていません」時間枠の、ボツネタコーナーのネタがすごく好きでした。何でボツネタになったんだろう。可愛いんですよぅvv
「エリン・ブロコビッチ」
エリン・ブロコビッチ コレクターズ・エディション [DVD]

2000/アメリカ/監督:スティーヴン・ソダーバーグ/出演:ジュリア・ロバーツ、アルバート・フィニー、アーロン・エッカート、マージ・ヘルゲンバーガー、チェリー・ジョーンズ、ピーター・コヨーテ、ヴィエンヌ・コックス、スコッティ・リーヴェンワース、マイケル・ハーネイ、ジーナ・ガレゴ、ウェイド・アンドリュー・ウィリアムズ

公式HP:ttp://www.sonypictures.jp/archive/movie/erinbrockovich/

実はこの映画を観るのは2回目。うちの本社同期女子4人全員で、入社してまもなく、初めて観に行った思い出の映画です。
この映画は、法律の勉強を一切していない女性が、アメリカの大企業を相手に環境汚染の訴訟を起こし、全米史上最高額の和解金を勝ち得たという、実話に基づいた作品です。
彼女の公式サイトもありました→(ttp://www.brockovich.com/index.htm)
やー、美人さんですね。

映画のほうは、まさにジュリア・ロバーツのために作られたようなストーリー。どこまでが実話なのかな。本当のエリンがこういう人だったかどうかは分かりませんが、シングルマザーの逞しさという点では、すごく好感が持てる作品です。やり方はちょっと、・・・ですけど。
過去にミスコンで優勝した経験がありながらも、離婚2回、貧しい中に子供が三人。どこにも雇ってもらえない。
ものすごく強引に居座った法律事務所で見つけた、この問題ですが。
自分を認めてもらえる場所が、そこにはある。
環境汚染区域の住民たちも、エリンがエリートではなく、自分達に近い存在だからこそ、親身になってもらえるように思えたのでしょう(もちろん、それを狙ってましたけどね、彼女)。
庶民で、母親だからこそ、見える視点があるし、彼女だからこそ成しえたことなのかもしれません。
彼女の仕事にかける情熱を見て、当時入社したてだった私達、どんな理想を彼女に重ねてたことでしょうね~。
賛否両論はありそうですが、逞しい女性の姿、すごく元気が出る映画でした。
「市民ケーン」
市民ケーン [DVD] FRT-006

1941/アメリカ/監督・脚本:オーソン・ウェルズ/出演:オーソン・ウェルズ、ジョゼフ・コットン、ルース・ウォリック、ドロシー・カミンゴア、アグネス・ムーアヘッド

AFI(アメリカ映画協会)が選出した“アメリカ映画ベスト100”で不動の1位に輝く作品。
この映画が毎年1位に輝くのは、この映画の撮影や脚本などの手法が当時革命的だったこと、現在使われてる多くの表現法がこの映画で初めて使われたこと、加えて監督・脚本・主演をはたしたオーソン・ウェルズがたった25歳で初めて作った、無名の新人ばかりを使った映画で、この完成度だったということ。というのが映画に関わる人にとって、リスペクトの対象なんだろーなーと思うのですが。
正直、そういうことについては当時を知る人、もしくは映画に関わる人でなくてはその凄さは実感しにくいと思います。私にはよく分かりません。

なので、そういうのを差し引いたとして。

それでも、私はこの映画が好きです。勿論、毎年1位に輝くほどの凄さというのは感じられませんでしたけど。当時の映画を思えば、革命的だったというのは分かりますけどね。
すごく印象的なシーンが多いし、脚本の緻密さがまた、たまりません。
まず最初に主人公が亡くなり、彼の人生がそのニュースと共にシネマで上映される。そこで、私達はケーン氏の人生のうわっつらを民衆と共に見せられるのです。
たまたま母親が手に入れた大金を相続して、好き勝手、派手に生きた新聞王ケーン氏。最後は孤独に死んだ彼の最後の言葉が、「薔薇のつぼみ」。この言葉の意味が分かれば、彼の人生をもっと深く知れるだろうと、ある記者が彼と親しかった人を訪ね歩く。ケーン氏の友人や恋人に、それぞれの観点でケーン氏のことを聞くたび、ケーン氏の孤独な人生が浮き彫りになっていくのです。
そんな彼が残した最後の言葉。それは、最後の最後に視聴者のみが分かるようになっています。
その意味が分かったとき、誰にも分かってもらえなかった彼の人生のパズルの欠片への想いに、泣きたくなります。
また最初と最後のシーンに出てくる鉄の柵と「立ち入り禁止」。あれがすんごいズドーンと効く。

ケーン氏の孤独を思うと、泣きたくなります。(ネタバレ反転↓)
彼は民衆に愛されたくて新聞を作り、市長へ立候補する。恋人に愛されたくて無理矢理デビューさせ、劇場を作る。
お城の中にスーザンを閉じ込め、息の詰まった彼女が彼からの自由を求めて出て行こうとするとき、「あなたは愛することをせず、愛されることのみを望む」のだとスーザンに責められる。
戸惑うケーン氏。彼は、愛し方が分からないんです。だって、彼は愛されずに育ったんですもの。
幼いあの日、チャールズ・ケーン氏のためを思って手離した母親の愛。それは、彼が民衆のため、スーザンのためと思って行ったものと同じではないのでしょうか?
ひどい父親を伴侶に選んでしまった自分を悔やみ、子供にはそんな思いをさせたくないと、お金と共に子供を銀行に預けた母親。ケーン氏には、その愛し方しか分からないのです。
愛されたいというケーン氏の願い。
愛し方を知らないという、苦しさ。
スーザンが出て行った後、城の中を荒らしまわって、呟いた「薔薇のつぼみ」。そして、最期のときに呟いた「薔薇のつぼみ」。
それは、あのとき母親から離れなければ、違っていたかもしれないもう一つの人生を思っての言葉だったのかもしれません。
っていうか、凄いと思うのは、あのそり、別にあの模様を強調して見せてたわけじゃないでしょう(見せてたらそのときにバレるか。笑)?サラリと流して、その後、最後火にくべられるときまで、全く出てこない。視聴者は、忘れた頃にあれを見せられて、「ああ・・・」と思うんですよね。彼が人生で本当に望んでいたものが何だったのかを、考えさせられる瞬間なのです。
また、記者の言葉が印象深い。結局「薔薇のつぼみ」がどういう意味だったのか分からなかったけれども、取材を続けるうちに、彼も感じていたのでしょう。ケーン氏の表面的な部分しか見えてない民衆、そして話を聞いた人たちの、それぞれの人生、それぞれの観点。
それぞれの事柄は、彼の人生のパズルの一つにすぎない。彼の人生には、人には見えなかった色んな部分が、まだまだあるはずなんです。
“市民”ケーン、一市民のケーン。これは彼の人生を語っているようで、それぞれの人の中にあるたくさんのパズルを象徴した作品なのかな、と思います。

個人的には、かなり好きな作品です。先を示唆してたり、その場面場面に意味を持たせてあるのが分かる。映画の表現法にしてもさ、機械の最先端とかのテクニックではなくて、映像表現としてのテクニック・・・ちょっと言葉を知らなくて上手く表現できませんが、そういう意味での凄さは、今の映画にも匹敵します。時代を思えば、それって相当すごいことですよね。皆がそれから真似してきたってことですから。映画が芸術になった原点なのかな。


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