「アラビアのロレンス」

1962年/イギリス/監督:デヴィット・リーン/出演:ピーター・オトゥール、アレック・ギネス、アンソニー・クイン、ジャック・ホーキンス、ホセ・フェラー、アンソニー・クェイル、クロード・レインズ、アーサー・ケネディ、オマー・シャリフ
なんと3時間40分の大作!!
世界遺産並の歴史映画。これを観ずして映画は語れない!と多くの方が言われているし、アラブにも興味があったので、観てみました。
実在の人物、T・E・ロレンス。トルコ支配下のアラブを導いて、解放に成功した人です。軍人であり、探検家、考古学者。学者肌でありながら、軍人のしての才能にも長けていたようです。
私、映画観終わるまでチャタレイ夫人の作者だと思ってたよ(D・H・ロレンスでした)!!観終わった後で、彼のことを調べて判明。そういえば、前にも「あ、違う人なんだ」って思った気がするなぁ。
自らの信念に基づき、見事に敵を打ち砕いていく。不可能を可能にする。
アラブ人たちにとって、カリスマ的な存在になっていくロレンス。
でも、人の生死の分かれ目の最前線にいることで、彼の精神はだんだん病んでいく。
電車の上で陽光を背に受けて立つシーンは本当、神のようでした。
でも、彼はカリスマであっても、神ではない。
前半のカッコよさと後半の病み具合が、英雄の光と影を見るようでした。後半の彼の表情・・・すごかった。
アラブの人たちが彼を“オレンス”って呼ぶのも何か可愛かったです。
蛇足?ですが、観た後に調べて分かったこと。(↓ネタバレ反転)
トルコ兵に鞭打たれて心挫けそうになった経験が、彼の精神崩壊の転機の一つだったと思うのですが。
どうやら彼はM気質らしく、むしろそのときに目覚めてしまったらしい・・・(汗)。“あのときに純潔を捧げてしまった”と著書で書かれていたようです。そ、そういうシーンだったのかあれは・・・
明らかにアイツが待ち構えてたからさ、ヤられないために必死で気丈に抵抗したシーンだと思ってた(汗)。PR