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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「ニューシネマパラダイス」
ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版 スペシャル・エディション [DVD]

1989年/イタリア/監督:ジュゼッペ・トルナトーレ/出演:フィリップ・ノワレ 、ジャック・ペラン 、サルヴァトーレ・カシオ 、マルコ・レオナルディ 、アニェーゼ・ナーノ 、プペラ・マッジオ

村にたった一つの映画館。この映画館で働く映写技師アルフレードと、映画が大好きな少年トトとの友情物語。
サルヴァトーレでトトって呼ばれるんですね~。
村で唯一の娯楽である映画館は、村人たちが集まって笑って泣いて、皆の心が一体になる場所なんですね。映画館を愛する人たちの想いが、愛おしくなりません。
アルフレードの死の知らせから始まるこの映画、そこからトトの回想で物語が始まります。
ラストで、アルフレードがトトに遺した形見の品がまた、ステキです。あれをずっと捨てずに持っていたアルフレードの想い。それを見るトトと私たちは、苦笑と共に、その溢れるような想いで、胸が詰まる。

気になるといえば、トトの初恋のときの、アルフレードが語った物語。
反転・・しなくていいかな?と思うんですが。大丈夫よね?
身分違いの恋をした兵士に、お姫様は「100日窓の下に立っていたら、あなたの愛を受け入れる」と約束する。兵士は幾日も幾日も雨の日も嵐の日も窓の下に立って、やがて干からびたようになっても、立っている。
そして99日目の夜。最後の夜に、兵士は何故か、その場を立ち去るんです。
なんて、印象的な物語。
でも、立ち去った兵士の心の中が分からない。
99日の間に、彼は何を考えていたのでしょう。最後の日に立ち去った理由は?
お姫様への愛は示したいけど、彼女を不幸にはしたくなかったとか、かなぁ。

アルフレードがなぜ、あのときトトにこの話をしたのか。
傷つく恋だと言いたかったのか。明確な答えば、映画の中では出ません。
こういうのって、上手いですね。バシッと言われたら反発しますけど、トトは考えるでしょう、兵士の心を。何を考えていたのかを。
こういう人生の師が身近にいたら、ステキ。
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新潮文庫の100冊 2010
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