「姉のいた夏 いない夏」
![姉のいた夏、いない夏。 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/516StO0ZIEL._SL160_.jpg)
2000年/アメリカ/監督:アダム・ブルックス/出演:キャメロン・ディアス、ジューダナ・ブリュースター、クリストファー・エクルストン、ブライス・ダナー、パトリック・バーギン
賛否両論かなぁ・・・でも、私は好きです。
強烈な魅力を放つ、自由奔放な姉のフェイス。ヨーロッパに旅立った先で自殺してしまった大好きな姉の自殺の理由を探るため、フィービーは旅に出る。
フィービーにとって、フェイスがどれだけ輝きを放つ存在だったか。輝きと憧れと多くの謎だけを残して逝ってしまった姉の気配に、フィービーはずっと縛られて生きてきたのでしょう。
姉の足跡を追う旅で、フィービーはフェイスの気配を肌で感じながら、追い続けていく。その、感情のめまぐるしさと、息苦しさ。
やがて、フェイスの元彼のウルフを訪ね、彼から少しずつ、姉が旅の軌跡を聞くことになるのですが・・・
フェイス(faith:信条)というのは、あだ名ですよね?恋人のウルフという名がフェイスによって名づけられたことを言うシーンがあるのですが、この名前が学生運動にのめりこむ彼女たちの看板であり、盾だったわけですよね。陳腐な表現ですけど。
強い意志に輝く彼女と、その盾の脆さとが、すごく印象的です。
フェイスの死の謎を知ることによって、成長していくフィービーの表情の変化がまた、印象的。
誰もが納得する内容ではないと思いますが、人生ってそんなものでしょう。
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