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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「いつか晴れた日に」
いつか晴れた日に [DVD]

1995年/イギリス・アメリカ/監督:アン・リー/原作:ジェイン・オースティン/出演:エマ・トンプソン 、アラン・リックマン 、ケイト・ウィンスレット 、ヒュー・グラント 、グレッグ・ワイズ

ジェイン・オースティンの「分別と多感」の映画化。
分別をもった言動をもって、いつも淑女として振舞うエリノア。自らの感情を閉じ込め、いつも毅然とした態度で臨む彼女。
一方自分の情熱に正直に生きる奔放な妹マリアンヌ。最初はこの姉妹のことかと思っていたのですが(分別と多感)、きっとこれはエリノアの中に潜む二つの面のことなのですね!二律背反*
もう、ドロドロなんです。心の中にドッロドロ。(ネタバレ反転→)ずっと耐えてたエリノアが、ラストで真実を知って感情を吐き出すように泣き出したシーンがごく印象的でした。
ああいう、感情渦巻く物語ってすごく好きです!
イギリスのあの頃(18世紀?)の女流作家ってそういう、潔癖さの中で自らの感情と闘うような、ドロドロした作品が多かったですよね。イギリス淑女って、すごい黒い地味な服と教区、地味っていうイメージが強いのですが、そういう日本の田舎みたいなしっかりした枠組みの世界の中で、ああいう本を執筆するほどの熱を内に秘めてたんだなぁ、と思います。
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新潮文庫の100冊 2010
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水玉
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