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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「ベッカムに恋して」
ベッカムに恋して [DVD]

2002年/イギリス・アメリカ・ドイツ/監督:グリンダ・チャーダ/出演:パーミンダ・ナーグラ 、キーラ・ナイトレイ 、ジョナサン・リス=マイヤーズ 、アヌパム・カー 、アーチー・パンジャビ

最高にハッピーな映画です*
ベッカムはあんまり関係ありませんですよ。
現代っ子と両親、インドとイギリス。世代と文化の違いの板ばさみになりながら、夢をかなえるために頑張る女の子の青春ストーリーです。
強い憧れを持っていても、才能があっても、そのチャンスを得る権利を手にすることが困難な人もいるわけですよね。環境によって、夢を諦める人だっているんです。もちろんその環境だって、今の自分を形成するための大切な一コマ。何を選んでいくかは、自分次第ですよね。人生がハッピーエンドかどうかは、もっともっと先で決まっていくこと。
夢に向かって、何一つ障害がない人なんていませんよね。ジェスが悩んで傷ついて、それでもひたむきにサッカーを愛する姿は、きっと何らかの思いをよびおこすことでしょう。
あのとき、諦めた何かを・・・
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「パパってなに?」
パパってなに? [DVD]

1997年/ロシア・フランス/監督:パーヴェル・チュフライ/出演:ミーシャ・フィリプチュク 、エカテリーナ・レドニコワ 、ウラジミール・マシコフ 、アマリヤ・モルドヴィノワ 、リディヤ・サヴチェンコ

かなり好きな映画です!!!
ロシアの冷たい空気が伝わってくる映画でした。画面のくすんだ色合いが好きです。
ハートウォーミングな作品だなんて紹介されてますが、決してそれだけではありません。
父親のいないサーニャ。母親とあてのない旅に出ている途中で、トーリャという軍人に会います。トーリャと3人で暮らし始めるが、彼はとんでもない詐欺師で・・・。トーリャは犯罪者だけど、サーニャに色んなことを教えてくれる。やがて、大きな存在に変わっていくんですね。
実父の幻影と、トーリャ。二人の父親に対するサーニャの思いが、すごく伝わってきて、切なくなりました。

ラストもすごく良かった~!あの裏切り方は見事です。

(ネタバレ反転↓)
でも、トーリャにとって、やっぱりサーニャの母親とサーニャは、特別な人間だったのではないかと思います。だって、逃げるときに新しい彼女を連れて行ってなかったでしょう。
彼らの元に戻らなかったのは、彼らを不幸にしないため。
サーニャにあんな言い方をしたのも、わざと。なぁんて、私の願望ですかね。。どちらにしても、悲しいラストであることには変わりありません。
サーニャが、あれからどんな人生を送ったのでしょう。それはまた、別の物語ですね。
「ゴーストワールド」
ゴーストワールド [DVD]

2001年/アメリカ/監督:テリー・ツワイゴフ/出演:ゾーラ・バーチ 、スカーレット・ヨハンソン 、スティーヴ・ブシェミ 、ブラッド・レンフロー 、イレーナ・ダグラス

“ダメに生きる”というコピーが印象的で、ずっと興味を持っていたのですが、やっと見る機会が。ま、スカパーなんですけども。
何ていうか、今現在10代だったら、かなり衝撃を受けそうだなぁ・・と思う作品でした。エピソード的な面白さにするすると引き込まれて、一気に見ちゃいましたが、終わったあとのあの息苦しい、行き場のない気持ちったら!
“ゴーストワールド”って、どっちの世界なのでしょうね。
それとも、彼女がゴーストだったのか。
折り合いをつけて忘れてきた色んな思いが、新しい傷跡のように浮き出てくる感じでした。
この映画に出会ったのが今で、良かったかもしれないです。
「青いパパイヤの香り」
青いパパイヤの香り ニューマスター版 [DVD]

1993年/フランス・ベトナム/監督:トラン・アン・ユン/出演:トラン・ヌー・イェン・ケー 、リュ・マン・サン 、グエン・アン・ホア 、クエン・チー・タン・トゥラ 、ヴォン・ホイ

ベトナムが舞台の美しい映画です。あるお屋敷に女中として入った女の子の日常を通して、色んなエピソードが描かれます。
スローな時間の進み、ジリジリとした太陽や夜の空気の冷たさ、そして生き物の営み。私も、小さい頃はアリや虫を飽きもせずじっと観察する子だったので、こういう感覚はすごく懐かしいですね。
一人一人の人生の美しさを感じられる映画です。
「クロコダイルの涙」
クロコダイルの涙 DTSエディション [DVD]

1998年/イギリス/監督:レオン・ポーチ/出演:ジュード・ロウ 、エリナ・レーヴェンソン 、ティモシー・スポール 、ケリー・フォックス 、ジャック・ダヴェンポート

ジュード・ロウの魅力満載の映画でした。彼、すっごく好きというわけでもないですが、カッコイイとは思ってます。個人的にはケ○ストリーのD珍さんに見えて仕方ありませんでしたが。むしろD珍さんの方がジュード好きなのかな。

クロコダイルは、獲物を殺す前に涙を流します。
自分を愛する人の血を飲まないと生きていけない主人公。今まで何人もの女性をその牙にかけている。でも、ある日本当に愛する女性が現れて・・
というサイコホラー。面白かったですが、ジュードのキャラと設定に頼りすぎてる感じがありますね。

(ネタバレ反転↓)
血を飲まなきゃ生きていけないという生き物なのか、そう思いこんでいる殺人犯なのか。どっちなのかなー、と思いながら見ていたのですが、本当に前者のほうだったんですね。なんか、ちょっと何でもアリすぎる気が。
でも、あの終わり方は良かったです。
涙を流すのは、あそこだったんですね。
あのまま彼女だけは助けようとするならば、それはそれで美しい物語だったのですが、最後に本能が出ちゃうのが痛かったです。
しかも、そこで泣くんですものね。あれは、自分を憐れむ涙なのでしょうか。

「僕が何をしても、悪意ではない。」

彼女と会ったころに彼女が話した、箸の話が思い出されますね。
「孔子が地獄を見に行ったら、すごいごちそうが並んでいるんだけど、150センチの長すぎる箸を使わなければいけないので、皆飢えてる。次に天国に行くと、皆太って幸せそう。条件は同じ(150センチの箸)なの。でも、天国ではね・・・食べさせあうの。」


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