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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「さよなら、さよならハリウッド」
さよなら、さよならハリウッド [DVD]

2002年/アメリカ/監督:ウディ・アレン/出演:ウディ・アレン 、ティア・レオーニ 、トリート・ウィリアムズ 、ジョージ・ハミルトン 、デブラ・メッシング 、ティファニー・ティーセン

ウディ・アレン監督作品を見るのは初めてです。もぉ、笑った!面白かったー!彼、好きです、私。ウディ・アレン、かわいい!
賛否両論で、ウディ・アレン好きかどうかでこの評価が変わっているようです。彼の笑いが好きであれば、好き。映画としては、彼の普段のやり方を踏襲してるようですが・・・
ま、初めて観る私には関係ないですね。

過去の栄光に縋る、おちぶれた映画監督ヴァルが主人公。久しぶりに大きなオファーが入るが、これが元妻の推薦で、彼女の現在の恋人が資金元。プライドに揺れるヴァルだが、引き受けることになる。
が、心因性が原因で突然目が見えなくなり、その状態で映画を撮るんですよ。

さて、どんな映画が出来上がるか!

というとんでもない展開なんです。とにかくヴァルがダメ男で、元妻エリーと仕事の話をしてるはずなのに、いつの間にか恨みつらみの話になってたり、笑うツボが満載です。
ラストもまぁ、なるほどね・・・という展開。どういうラストになるのか心配でしたが、うまくまとまってましたよ。あり得ない話では、ない(笑)。いや~、あり得ないか。

ウディ・アレンのほかの作品も見てみたいです。ちょっとハマった!
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「トリストラム・シャンディの生涯と意見」

2005/イギリス/原作:ローレンス・スターン/監督:マイケル・ウィンターボトム/出演:スティーヴ・クーガン、ロブ・ブライドン、スティーヴン・フライ、ジリアン・アンダーソン

日本では劇場未公開、イマジカでの放映のみです。
原作自体が奇作で、真剣におバカやってる話です。大学で講義受けたんですが、主人公が中々生まれないの(笑)。映画化は絶対無理と言われてた作品のようですが・・・完成した映画も、前代未聞です。こういう表現もあるんですねぇ!
「ひとまず走れ!」
ひとまず走れ! [DVD]

2001/韓国/監督:チョ・ウィソク/出演:ソン・スンホン、イ・ボムス、クォン・サンウ、キム・ヨンジュン、イム・ジョンウン

悪ガキ三人の青春おバカ映画。
突然落ちてきた死体と札束の処理を巡って、彼らと警察と泥棒の追いかけっこが始まる。降って湧いたお金を若さに任せてくだらないことに遣いまくる三人と、彼らを犯人と見て追う警察、そして陰謀の潜む、この事件の真相・・・
クォン・サンウが出張ホストと聞いたら見ないわけにはいきません(笑)。可愛かったですvv

気楽に楽しめる映画です。
「きょうのできごと a day on the planet」
きょうのできごと スペシャル・エディション [DVD]

2003/日本/監督:行定勲/出演:田中麗奈、妻夫木聡、伊藤歩、柏原収史、三浦誠己、石野敦士、松尾敏伸、池脇千鶴、大倉孝二、派谷恵美

当たり前のことだけど、毎日色んなところで色んな事件がやってくる。
フツウの毎日が描かれているんだけど、それぞれの登場人物に起こる事件の数々が、すごく大切な一コマ一コマに思える作品でした。
面白かったです。壁に挟まれた男、大倉孝二がツボりました(笑)。
「アカシアの道」

2000年/日本/原作:近藤ようこ/監督:松岡錠司/出演:夏川結衣 、渡辺美佐子 、高岡蒼佑 、杉本哲太 、藤田弓子 、りりィ


母がアルツハイマーになり、自立して一人暮らしをしている美佐子は、母を介護するために実家に戻る決意をしました。
ただでさえ、アルツハイマーという病気の介護は大変です。
でも、それ以上に。
この母娘二人だけの親子には、美佐子を悩ませる致命的な事柄がありました。

それは、この母娘がお互いとても憎み合ってるということ。

痛くて

痛くて

痛くて

涙が止まりませんでした。
アルツハイマーになってなお、美佐子を支配しようとする母。記憶が混濁してるため、美佐子を未だに子供のように扱う母親の言動は、美佐子に昔の記憶を呼び戻す。愛されなかった記憶を。

母が仕方なく私を育てたように、私も仕方なく母の面倒をみるのだろうか、いつまで・・・

考えるだけで心が痛くて苦しくなる。
でも、多分、こういう環境は確かに存在する、と思います。
親を憎む子供が、この世にどれだけ多く存在することでしょう。親だって人間です。くだらない親って、いるものです。
親を愛せないからといって、その子がひどい人間だなんて、とても言えない。
では、自分が救われるためにはどうすればいいのか。
美佐子が出した答えは、深く胸に刺さるものでした。
最後の彼女の台詞に、涙が止まりませんでした。

決して、生半可な映画ではありません。でもきっと、実際にそこらにゴロゴロしてる話です。
改めて傷をえぐられるような、それでも再生に向かうこの物語に、多くの人が希望を感じるのではないでしょうか。

もともと私は、原作者の近藤ようこさんをすごく好きで原作も持ってます(漫画なんですよ~)。映画も、余すところなくきちんと原作の良さを伝えられるものでした。
傷をえぐられるから読みたくないという方もいるでしょう。
それくらい、苦しくなる物語です。
でも、決して苦しいだけの話ではない。他人が出す答えに救われることだってある、と私は思います。

自分がこれから生きていくために。私にはとても必要な一冊でした。


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新潮文庫の100冊 2010
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