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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「スカイ・クロラ」

スカイ・クロラ [DVD]

2008/アニメ映画/プロダクションI.G/監督:押井守/原作:森博嗣/出演(声):菊地凛子、加瀬亮、谷原章介、栗山千明、山口愛、平川大輔、竹若拓磨、麦人、大塚芳忠、安藤麻吹、兵藤まこ、西尾由佳理、ひし美ゆり子、竹中直人、榊原良子

公式ページ・・・ttp://sky.crawlers.jp/tsushin/

思春期の姿のまま、空で戦い続けるキルドレ達。
彼ら自身、何のために戦っているのか、分かっていない。

「それが、仕事ですから。」

毎日死と隣り合わせでありながら、だからこそ敢えて生きる意味を考えないようにしているのかと思って観ていましたが、彼らの感覚がマヒしてるのは、それだけが理由ではなかったようですね。

不都合なものには触れないようにする。
真実に怯えて足掻く。
ただただ、受け入れる。

色んな方法でこの運命の中、生きていくキルドレ達。
彼らの運命は、物語の中で少しずつ、観る者に悟らせるような作りになっています。
設定自体が物語の全容。後から、彼らの運命が分かっていくことによって、彼らの生の部分を忘れずにいられるのでしょう。最初から特異なシステムに組み込まれた運命だと知っていれば、違った目で見ていたかもしれない。

このシステムが人間にとって必要なものだとしたら、本当に人間って悲しい生き物ですね。
その皺寄せをくうのは、迷い続ける思春期の若者なのかもしれません。彼らの悲しい姿そのものが、人間の深い業なのでしょう。
子供には子供の視点で、大人には大人の視点で、心に深い爪あとを残す作品だと思います。
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新潮文庫の100冊 2010
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