「MIDSUMMER CAROL ガマ王子VSザリガニ魔人」
![MIDSUMMER CAROL ガマ王子VSザリガニ魔人 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/31KAANV4CML._SL160_.jpg)
2004/舞台/演出:G2/脚本:後藤ひろひと/出演:伊藤英明・長谷川京子・山崎一・犬山イヌコ・山内圭哉・片桐仁・瀬戸カトリーヌ・加藤みづき・木場勝己
2004年に、舞台にて観賞。そしてケーブルで再観賞。
私が初めて観た後藤大王の作品です。それでいて、彼の作品の中で1番心に残る作品です。こんなに心の琴線に触れてくる舞台は初めてでした。
あ、あと、山崎一さんの大ファンになった作品ねっ♪
「弱い生き物はぜーんぶ死んで、強い生き物だけが生き残ればいいのです。」ある病院の入院棟での出来事。回想で語られる、一人の嫌われ者の老人と、絵本を抱えた少女の物語。そして、彼らの物語に関わった入院患者たちの物語。
嫌われ者の大貫老人がまた、本当にワガママ放題で、弱者を軽蔑する最悪な老人。正直、途中で見るのが苦痛になるほどでした。心底嫌悪感を抱かされた。
そんなとき、彼は絵本を抱えた少女、パコと出会う。
どんなに意地悪されても、毎日毎日笑いかけてくるパコに戸惑いを感じていたが、ある事件をきっかけに、大貫老人はパコの抱える真実を知る。
その真実を知った大貫老人が取った行動は・・・
ネタバレ反転↓
本当は出会うこともできなかったはずの二人。
神様が何故二人を会わせたのか。
人に見せる弱さが、素直になることが心地良いことを初めて知った大貫。
普通の女の子のように笑うパコ。
二人の寄り添う姿を見ると、本当に暖かな気持ちになる。人生の中の大切なことって、絵本の中に書いてあるくらい、実は単純なことなのかもしれません。シンプルだからこそ、失くしがちで、見えなくなってしまう。
大貫とパコの物語が強烈すぎて、うっかり主演のはずの伊藤英明とハセキョーの物語が霞んでしまってました(汗)。
が、彼らの物語が終盤にあんな大爆笑を取る展開に繋がっていくとは・・(笑)!あの衝撃は忘れられません(笑)!
ハセキョーのキャラクターがちょっと、どっちつかずな感じで、中途半端だったかなって思います。伊藤くんは、演技は本物なんですが(本当に涙流れてたし)、やっぱりちょっと舞台慣れしてないかな~という・・・ごめんなさい、脇役のキャラが濃すぎたせいか、この二人が本当に目立たなかった(汗)。
でも、生ハセキョーはものすごいスターのオーラを放ってましたよ。本当に綺麗でしたvv
何といっても、山崎一さんと瀬戸カトリーヌさん。この二人のキャラがすごい印象的でした。瀬戸さんがあそこまでやってくれるとは本当、綺麗なのにこの人、凄い方ですねぇ!大好きです!
山崎さんはもう・・・ムチャクチャ可愛かったですvv
遊びに夢中な少年のような顔、優しく見守る医者の顔、色んな表情を持つ魅力的なキャラクターでした。私の中で、この役の山崎さんが1番好きです・・・!
あとは、後藤大王ですね(笑)。物語に参加しているようで、いなくても全く問題ない位置にいて、ただ単に引っ掻き回していく役(笑)。彼が出てくると、舞台にスパイスが効く感じ。そういう役割なんでしょうねぇ。
爆笑の渦と、悲しいけれど幸せな涙と。
私の中で、とても大切な作品です。
PR