忍者ブログ
映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
[23] [22] [21] [20] [19] [18] [17] [16] [15] [14] [13]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「家族の肖像」
 

1974年/イタリア、フランス/監督:ルキノ・ヴィスコンティ/出演:バート・ランカスター、ヘルムート・バーガー、ドミニク・サンダ、クラウディア・カルディナーレ、シルヴァーナ・マンガーノ
 
やー、すごいですね、巨匠!!古い作品なのに、ぐいぐい惹きこまれる作品でした。
「ヴェニスに死す」よりは随分分かり易い作品ですね。

家族の肖像画を収集するのが好きな老教授。一人で静かに暮らす彼の家に、個性的な家族が現れて、突然「上の部屋を貸して欲しい」と頼まれます。静かな暮らしを壊されたくない教授は、即答で断るのですが、押しの強い彼らに振り回され、いつの間にやら家族のような奇妙な関係になっていく。
本当に破天荒な人たちでしたが・・・静かな生活を守りたいと思っていたはずの教授の心境の変化を見ると、色々思うところ、あります。
生きていることと、死ぬこと。そして、家族の定義。
印象的な言葉の多い作品でした。
 
ところで、「ヴェニスに死す」同様、美少(青?)年をえらい魅力的で印象的に描くなぁ・・・と思っていたら、ヴィスコンティ監督はどうやら、バイセクシャルらしいですね。それでこんなに男の子が魅力的なんだ。こういう情報は映画の妨げになるかもしれませんが、「家族の肖像」で強烈な魅力を放っていたヘルムート・バーガー。彼は、ヴィスコンティ監督に俳優として育てられた、愛人だったらしいです。ヴィスコンティ監督の死後、ほとんど映画に出なくなってしまったらしいですが・・・こういう話を聴くと、何かこう、芸術性の高い二人の常人には入り込めないような関係みたいなのを感じて、この映画に対する思いも、何か緊張を増す気がします。「家族の肖像」での老教授と彼との会話も、そんな感じなの!あ、でも(雰囲気はありましたが)同性愛映画というわけではないですよ。
ヘルムート・バーガーは「ドリアン・グレイ」も演ってるんですね!おわ~、イメージぴったりですっ!
PR


忍者ブログ [PR]
新潮文庫の100冊 2010
読書記録
プロフィール
HN:
水玉
性別:
女性
ブログ内検索
メールフォーム