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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「ストレンヂア/無皇刃譚」
ストレンヂア -無皇刃譚- 通常版 [DVD]

2007/アニメーション/ボンズ/監督:安藤真裕/声の出演:長瀬智也、知念侑李、竹中直人、山寺宏一、石塚運昇、宮野真守、坂本真綾、大塚明夫

怪しげな異国の戦士たち。
彼らに追われる一人の少年。

少年と偶然関わった浪人が、大きな陰謀と運命に巻き込まれていく。

とにかく・・・
とにかく、戦闘シーンが多い。しかも、結構残忍な戦い方で、それをしっかり描いているものですから、苦手な方は苦手だと思います。
でも、戦闘シーンをリアルに描くことが、物語のテーマにも大きく関わってるんだと思うから、しょうがないですけどね。

正直、血の匂いに圧倒されて、きちんと人物の心情に沿う余裕がありませんでした。ただただ、伝わってきたのは、多くの恐怖。それを感じることで湧く、生きている実感。

とても、苦しくて切ない物語でした。後で放心するような。
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「ニュートン・ボーイズ」
ニュートン・ボーイズ [DVD]

1998/アメリカ/監督:リチャード・リンクレイター/原作:クロード・スタヌッシュ/出演:マシュー・マコノヒー、イーサン・ホーク、スキート・ウールリッチ、ヴィンセント・ドノフリオ、ドワイト・ヨアカム、ジュリアナ・マルグリース、ボー・ホプキンス、クロエ・ウェブ、チャールズ・ガニング、ゲイル・クロナウアー

20世紀初頭に実在した、史上最大の銀行強盗成功者の4兄弟の物語。
凄まじい額の強盗をしていながら、最終的に長寿を全うし、しかも幸せな老後を送った4人。その4人の銀行強盗時代の半生の物語。

言うても、時代が時代なので、強盗方法も金庫を破る方法も、超単純。つか、ダイナマイトで爆破って・・・それで捕まらないって、すごいなー。もう少し銀行側が対策をすれば、防げたんじゃ・・・と思ってしまいます。

暗い話でもなく、本当に単純な思考回路な物語です。
凶悪な感情のもとでの強盗ではないので、ライトで楽しく見れると思います。
映画のジャンル区分けをするとしたら、青春ドラマに入るかな。

まぁね。どんな大義名分があったとしても(なかったけど・・)、お金というものを「奪えば手に入るもの」と考えるのはダメですけどね。

しかし、キャストが凄い!マシュー・マコノヒーにイーサン・ホークつって、当時の人気スター勢ぞろいですよ。実際、このキャストに惹かれて録画したわけだし(笑)?当時の私がこの映画の存在知ってたら、黄色い声を上げて喜んだだろうな・・・(笑)。
勿論今でも、胸が高鳴りましたよv
「おもいでの夏」

おもいでの夏 [DVD]

1971/アメリカ/監督:ロバート・マリガン/出演:ジェニファー・オニール、ゲイリー・グライムス、ジェリー・ハウザー、オリヴァー・コナント

15歳の夏休み。少年が大人になった夏。年上の女性(人妻)への憧れと切ない別れ。ひと夏の忘れられない恋。
ああ・・・このタイプの映画、私極めてんじゃないのか?というくらい観てますね(笑)。
設定が、先が読めすぎるほどにお約束。
それが、いいんだー(笑)。出征する旦那の姿を見て、うん、多分そうだろうな・・・と結末を予想(笑)。このテの物語が多いのは、やっぱりこのテの青春物語が、多くの人の思い出の感情の何かをくすぐるのでしょうね。

背伸びしようとする少年たちと、性への興味。
大人になりたいと望みながら、子供っぽさが抜けない15歳。
つか、これ1971年かー。今のアメリカの15歳とは全く違う15歳でしたね。
医学書を必死に読んで性の知識を得ようとする15歳。いやほんと、この40年程度の間に何があったんだってくらい、変わったなぁ・・・

主人公の男の子の分かりやすい心の動きが面白かったです。こういうのを観てくすぐられる人妻の気持ちも分からんでもないなぁ。(危険発言?笑)
「スカイ・クロラ」

スカイ・クロラ [DVD]

2008/アニメ映画/プロダクションI.G/監督:押井守/原作:森博嗣/出演(声):菊地凛子、加瀬亮、谷原章介、栗山千明、山口愛、平川大輔、竹若拓磨、麦人、大塚芳忠、安藤麻吹、兵藤まこ、西尾由佳理、ひし美ゆり子、竹中直人、榊原良子

公式ページ・・・ttp://sky.crawlers.jp/tsushin/

思春期の姿のまま、空で戦い続けるキルドレ達。
彼ら自身、何のために戦っているのか、分かっていない。

「それが、仕事ですから。」

毎日死と隣り合わせでありながら、だからこそ敢えて生きる意味を考えないようにしているのかと思って観ていましたが、彼らの感覚がマヒしてるのは、それだけが理由ではなかったようですね。

不都合なものには触れないようにする。
真実に怯えて足掻く。
ただただ、受け入れる。

色んな方法でこの運命の中、生きていくキルドレ達。
彼らの運命は、物語の中で少しずつ、観る者に悟らせるような作りになっています。
設定自体が物語の全容。後から、彼らの運命が分かっていくことによって、彼らの生の部分を忘れずにいられるのでしょう。最初から特異なシステムに組み込まれた運命だと知っていれば、違った目で見ていたかもしれない。

このシステムが人間にとって必要なものだとしたら、本当に人間って悲しい生き物ですね。
その皺寄せをくうのは、迷い続ける思春期の若者なのかもしれません。彼らの悲しい姿そのものが、人間の深い業なのでしょう。
子供には子供の視点で、大人には大人の視点で、心に深い爪あとを残す作品だと思います。
「パコと魔法の絵本」
パコと魔法の絵本 通常版 [DVD]

2008/日本/監督:中島哲也/原作:後藤ひろひと/出演:役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬亮、小池栄子、劇団ひとり、山内圭哉、國村隼、上川隆也

公式HP・・・ttp://www.paco-magic.com/index.html

舞台「MIDSUMMER CAROL」の映画化作品。
原作の舞台が大好きなので、非常に審査眼は厳しかったと思うのですが・・(笑)。
舞台の映画化で、大成功した例ですね、これは!
この映画のおかげで、この大好きな物語が多くの方に観てもらえて嬉しいです。
何よりも嬉しかったのは、台詞がほぼ、原作どおりです。
この映画を観た直後に舞台版を見直したんですが、本当にそのままでした。映画化を断り続けてた後藤氏を、中島監督が「絶対に原作どおりにするから」と口説き落とし、実現したそうです。中島監督も後藤作品がお好きなのかな!
もちろん、舞台は舞台の良さがあったし、映画は中島監督ならではのファンタジーの世界が物語にぴったり合ってて、良かったです。

物語の内容についての感想は、「MIDSUMMER CAROL」の方をご覧下さい。(すみません。笑)

キャストについて。
舞台版とどう変わってくるのか楽しみでしたが、どちらも良かったです!小池栄子さんはハマりすぎてて違和感がなさすぎたから、かえって舞台版の瀬戸さんの方が良かったかなぁ(ここまでやるんだ、という驚きがさ。笑)。
唯一、舞台版と同じ方が同じ役を演じたのが、山内さん。舞台そのままのキャラクターで、何か嬉しかったです。

それにしても・・・
後藤さんの作品が映画化されるなんて、と感慨にふけりながら観始めたんですが、始まって1番最初に出てきた人物が

後藤さんっ(笑)!!!

いや、あれ、阿部サダヲ氏のほうが先だったかな?
あの、1階のタヒチダンスのインストラクターみたいな方です。
冒頭から彼が出てくるとは夢にも思わなかったので、思わず吹きそうでしたよ。びっくりしたー(笑)!
エルヴィス・ゴトウって書いてありましたけどね(笑)。

いやまー、どうしても原作の舞台ありきで観てしまったので、最初からハイテンションで観てしまったのですが。。
この映画だけを観られた方も、きっと満足いただけるステキな映画だと思います。超面白くて、悲しくて愛しい。とても優しい物語です。


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