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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「輝きの海」
輝きの海 [DVD]

1997年/イギリス・アメリカ/監督:ビーバン・キドロン/原作:ジョセフ ・コンラッド/出演:レイチェル・ワイズ 、ヴァンサン・ペレーズ 、イアン・マッケラン 、キャシー・ベイツ 、ジョス・アックランド

予備知識なく見たんですが、予想以上に面白かったです。
ロシアの深い山間部族の青年が乗ったアメリカ行きの移民船が難破して、イギリスのコーンウォール地方に流れ着きます。
よそ者を嫌うイギリスの村人たちは、彼を決して受け入れません。
そんな彼が、出生の秘密によって村の中で孤立した女性に出会って、運命的な恋に落ちる。というお話。
話的には暗いですが、妙にドキドキして目が離せませんでした。
ヒロインは、台詞がほとんどないにもかかわらず、その感情が取って感じられるよう。ロシアの青年は、どんな扱いを受けようと強靭な精神力で強く強く生きる。そんな二人のラブストーリーは、非常に熱情のこもったもので、見てる方が恥ずかしいくらいでした(笑)。やー、トキメキました。
ラストは、本当思いがけないです。
とても暗い話ですが、綺麗なおとぎ話でまとまってます。
海のすぐ側の村ということで、広大な自然の映像がすごく沁みました。キッレー・・!いいなぁ、イギリス~!
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「サハラに舞う羽根」
サハラに舞う羽根 [DVD]

2002/アメリカ・イギリス/監督:シェカール・カプール/出演:ヒース・レジャー 、ウェス・ベントリー 、ケイト・ハドソン 、ジャイモン・フンスー 、マイケル・シーン

予想と違った!!
私、恋愛映画だと思ってました。ていうか、恋愛と友情の映画って言われてましたが、私がこの映画から受けた印象は全く違います。

正直な話。

なんだかよく分かりませんでした・・・。

いや、シーンごとは迫力があって、非常に惹き付けられたのですが、最終的に何が言いたかったのか、イマイチ首をかしげるところです。

設定にはかなり惹かれてたんですけどね。戦争に行くことが国民の名誉とされていた時代に、戦争へ行くことを拒否した若者が、臆病者と嘲笑の象徴である“白い羽根”を友人と婚約者からプレゼントされる。
それで、彼は単身、友人が属する軍が向かったスーダンに乗り込むのですが・・・

主人公がヒーローすぎたかな。ちょっと有り得ませんでした。
最終的に、主人公とスーダンで出会った彼との友情が一番大きく描かれていたのでしょうか。あれ?注目すべきはどこだったんだっけ?という・・・

笑ってしまったのが、(ネタバレ反転↓)
アレね、一時的に心臓を止める薬ね(笑)。ロミオとジュリエットかよ!
もしかして、本当にそんな薬が存在するのでしょうか。


さんざん言ってますが、風景は綺麗だし、戦闘シーンはえらい迫力だし、音楽が壮大だしで、かなり楽しめます。まぁ、ツッコミながら見るも良し(笑)。
「誰も知らない」
誰も知らない [DVD]

2004/日本/監督・脚本:是枝裕和/出演:柳楽優弥 、北浦愛 、木村飛影 、清水萌々子 、韓英恵、YOU

物語は淡々と進んでいきます。じっとりとした時間の流れが、彼らの世界が出来上がっていく様が、とても息苦しく感じられました。
実際にあった事件をもとに作られた作品ということで、見たくないものも見る羽目になるんだろうと覚悟はしておりましたが。。
それにしても、(ネタバレ反転)“誰も知らない”割には、案外色んな人の助けを得ているんですね。多少なりとも事実を知ってる人もいた(そういえば家賃はどうなったんでしょうね)。
でも確かに、近所にそういう子がいるって聞いたとしても、実際に動く人間がどれだけいるか、と考えると・・・現在の日本のリアルな状況としては、こんなものでしょうね。
彼らを“誰も知らない”子にしたのは、置き去りにした母親だけではないかもしれません。

「僕のスウィング」
僕のスウィング [DVD]

2002/フランス/監督・脚本:トニー・ガトリフ/出演:オスカー・コップ 、ルー・レッシュ 、チャヴォロ・シュミット 、マンディーノ・ラインハルト 、ベン・ズィメット

これ、タイトルと上の画像で想像したものとは全然違う内容ですよ。
良い意味で裏切られます。
主人公の男の子が抱くジプシーの女の子スウィングへの淡い想いとは別で、ジプシーの生活や価値観、そして何より音楽が強烈に心に残ります。
とにかく、音楽のシーンが長いです。
でも、退屈するよりひきこまれる。私があまり触れてこなかったジャンルの音楽。心から興奮させる音楽です。すごい・・!
たったひと夏、彼らと過ごした少年。多分このひと夏の記憶は彼の中で強烈な色を放ち続けるでしょう。
「マジックボーイ」
マジック・ボーイ [DVD]

1982/アメリカ/監督:フランシス・フォード・コッポラ/出演:グリフィン・オニール 、ラウル・ジュリア 、テリー・ガー 、ジョーン・ハケット 、ガブリエル・デル

この監督さんの作品を観るのは初めてでした。ソフィア・コッポラのお父さんというのは知ってましたが(むしろ父親の方が有名ですよね。笑)、ニコラス・ケイジの叔父さん?伯父さん?らしいです。
で、主演がライアン・オニールの息子さんということで、それだけで何だかすごい作品だなぁと思いますが、観てみたら、予想以上に良かったです。静かに流れる映画なのに、手に汗握ります。興奮しました。
サスペンス・・ではないよね、ジャンル的には、青春ドラマ?マジシャン志望の少年が偶然市長の汚職の証拠を知ってしまい、一世一代の手品を行う、という内容です。
(ネタバレ反転↓)
脱獄の挑戦の、最後の扉。
あそこで父親の幻影を見るシーンがすごく良かったです。
脱獄中に殺された有名マジシャンの父親、まさに撃たれた場面の幻影。
死んで布をかけられた父親にそっと近寄り、布をはぐって顔を見て、再び布をかける。彼が布を振ると、中の父親が消えてしまう。

あの瞬間、彼は、自分の中の何を消したのでしょう。

ラストの、歩き出した少年の靴の底からこぼれる花が、すっごいニクかったです。彼の人生における“手品”がどういうものかを象徴したかのよう。うわぁ、最初に靴調べたの、このための伏線だったのですね!


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