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映画・舞台・本の感想記録。さて、どの夢を見ようかな。
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「ロリータ」
ロリータ [DVD]

1962年/アメリカ/監督:スタンリー・キューブリック/出演:ジェームズ・メイソン、ピーター・セラーズ

私的に、これは本当に凹みました。途中で見るの止めようかと思ったくらい。気分悪くなりました。歳の離れた恋人っていうのは好きですけど、これはそれと違う。力でねじ伏せただけの関係です。
良い映画だったかというと、それすらも判断できないほどに嫌悪感ばかりが先行してしまって・・・
ですので、私がここで言ってるのは映画としてのよしあしではありませんので。
もちろん、ロー(少女)だって愚かな少女でした。でも、まだ年端もいかない彼女のそういうところにつけこんだのは本当に許せない。
見た目的には少女を女神みたいに崇める男、そんな男を冷ややかに見つめながら我儘放題の少女という図ですが、実際には少女の周りには檻があって、そこから逃げ出そうとすると哀願しながら男がしっかりとカギを閉める。
甘い声で男を誘って逃げ出す機会を伺う少女、そして狂気みたいに叫ぶ少女の声が胸に刺さって涙が出そうでした。気分悪い。
あの気持ち悪さが妙なリアル感で、映画としては良い映画だったのでしょうね。
あれね、多分最初から彼女の身体しか見てなかったから余計に嫌悪感があったのかもしれません。
名作に向かってさんざんな言い様ですが・・・言っておきますが、作品自体に対する批判じゃないですよ?むしろここまで嫌悪感を抱かせたというのは映画としては成功なのではないでしょうか。
ああ・・これって監督キューブリックだったんですね。ナルホド、何か納得です。
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「エヴァとステファンと素敵な家族」
エヴァとステファンとすてきな家族 [DVD]

2000年/スウェーデン/監督・脚本:ルーカス・ムーディソン/出演:エンマ・サミュエルソン、サム・ケッセル、リーサ・リンドグレン、ミカエル・ニュークヴィスト、グスタフ・ハンマシュテーン、アニア・ルンドクヴィスト

極端な話でしたね(笑)。
暴力を振るったパパに愛想を尽かせて、エヴァとステファンを連れて家を出るママ。行き先はママの弟の住むコミューン「Togeher」。ですが、ここの人たちはものすごく個性的で・・・
生理的に受け入れられないというほどではありませんでしたが、あまりに極端なもので、何が何だか・・という感じでした(笑)。楽しかったんですけどね。パパと管理人さん(?)の友情が好きでした。
何と言っても、お姉さんのエヴァが可愛かった・・!
「天使の肌」
天使の肌 [DVD]

2002年/フランス/監督:ヴァンサン・ペレーズ/出演:モルガーヌ・モレ 、ギョーム・ドパルデュー 、マガリ・ヴォック 、カリーヌ・シラ 、ドミニク・ブラン

エロっぽいタイトルですが(正直誤解してました。笑)、純愛です。フランス映画です。
映像的に好きでした。やっぱりフランス映画の映像ってすごく好き。プロローグの部分で既に大興奮でした。描きたい・・!
ビジュアル的ツボに大ヒットでしたが、内容的には少し性急すぎたかも?でもまぁ、85分という時間の割には濃い映画だったと思います。正直、あそこで終わるとは思えない映画でした。男の人の方の闇がほとんど語られず、一体何のせいであそこまで病んだのかという描写が一切なかったのですが、それがかえって良かったような気がします。
色んな意味で、あのあっさり感に裏切られ、「ああ・・かえって良かったかも」って思わせられた作品でしたよ。
「バティニョールおじさん」
バティニョールおじさん [DVD]

2002年/フランス/監督:ジェラール・ジュニョ/出演:ジェラール・ジュニョ 、ジュール・シトリュク 、ミシェル・ガルシア 、ジャン=ポール・ルーヴ 、アレクシア・ポルタル

わ、わ、わ・・・!!これは保存版です。
BSジャパンのサイトの放送予定を見て、子供とおじさんとのハートウォーミングな映画だと思って録画してたのですが、予想以上にすごかったです・・!
始まってすぐ、「あ、これはナチスのユダヤ摘発の話なんだ」と分かり、暗い話になるかと思いきや、そこでも予想が覆されました。
ユダヤ人の家族の隣に住んでいた肉屋のおじさん。そのユダヤ人家族を肉屋のおじさんの娘婿がドイツ軍に密告するところから話は始まります。一人、逃げて帰ってきた小さなユダヤ人の男の子。この子をおじさんは一体どうするのでしょう。
バティニョールおじさんは、家族からはグズだのブタだの罵られる存在。男の子は、家族を密告した(のは娘婿なのですが)おじさんを決して信用してないし、おじさんにとっても男の子の存在は自分の命を危うくするジャマな存在。
デブでハゲなバティニョールおじさんがヒーローになる瞬間を機会があれば是非見てください・・!
「ネバーランド」
ネバーランド [DVD]

2004年/イギリス・アメリカ/監督:マーク・フォースター/出演:ジョニー・デップ 、ケイト・ウィンスレット 、ジュリー・クリスティ 、ラダ・ミッチェル 、ダスティン・ホフマン

ツボった・・・
どの言葉も、聞き逃しちゃいけないっていう感じでした。
涙が止まりませんでした。
大人になるという、誰もが通るプロセス。
そのときに失くしていく多くのもの。

でも、本当はみんな取り戻したいと願っているのですね。
大丈夫、きっと信じる心を思い出せば、妖精は生き返ることができるから。

想像ってステキ。
夢を信じることってステキ。
今生きてるこの世界の美しさを、改めて見せてくれるから。生きることの素晴らしい面をたくさん見せてくれるから。

何歳になっても、想像することだけは止めないもんね!
だから、絵も描きつづけていきたいと思ってます。

同期の子と行ったんですが、見終わったときには二人とも目が赤くなってました(笑)。
でも、私が“失くしてしまったもの”のことばかり考えて胸を締め付けられてた一方で、彼女は“人間の心の持つ美しさ”の面ばかり見ていたようで、同じ映画で同じように感動しても、感じ方は色々なんだなぁ・・と思いましたよ。私って後ろ向きなんだろうか・・

とても大切な映画になりました。DVD買いたいくらいです。
子供たちがとても可愛かったしね!ジョニー・デップもカッコ良かったし*


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新潮文庫の100冊 2010
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